「過去20年で最強」と評価されるレアルが来日! 歴代の名手が輝いた“世界制覇”の記憶を辿る

大観衆を魅了した02年の“銀河系軍団”

 剛腕で鳴るフロレンティーノ・ペレス会長にとって、この敗戦は闘志に火をつけるものだったのかもしれない。現在レアルの指揮を執るMFジネディーヌ・ジダン、セレソンのフェノーメノ(怪物)として恐れられたFWロナウドらを乱獲して“銀河系軍団”を形成。そのジダンのスーパーボレーによってCL制覇を達成した最強チームは02年12月、横浜国際総合競技場へと姿を現した。

 6万6070人もの大観衆を集めたオリンピア(パラグアイ)との一戦は、前半14分にレアルらしい優雅なアタックが炸裂した。テンポの良いパス回しからR・カルロスが斜めにパスを入れると、ラウールが絶妙のスルー。これに反応したロナウドが一瞬の加速と絶妙のトラップで相手をかわすと、相手GKのタイミングを外すインステップシュートでゴール右隅を打ち抜いた。

 ロナウドの一撃で余裕の試合運びとなったレアルは、後半39分にグティのダメ押しゴールで2-0と完勝。日本のファンに煌びやかなプレーを見せつけた。

 それから12年にわたって欧州ナンバーワンの座に立てなかったレアルだが、2013-14シーズンのCLを制し、初のFIFAクラブワールドカップ出場権を獲得し、開催地モロッコへと降り立った。カルロ・アンチェロッティ監督率いるチームの中で、FWギャレス・ベイル、FWカリム・ベンゼマ、FWクリスティアーノ・ロナウドの「BBCトリオ」に注目が集まった。準決勝のクルス・アスル(メキシコ)戦では主将のDFセルヒオ・ラモスのセットプレーでの先制弾に始まり、ベンゼマ、ベイル、MFイスコが得点を挙げて4-0と一蹴。難なく決勝へとコマを進めた。

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング