PSG、書類不備でモロッコ代表MFツィエクのレンタル移籍を完了できず!? 海外記者が指摘「怒りはチェルシーに向けられて当然」
PSGはフランスのプロサッカーリーグへ不服申し立てを行う構え
今冬の移籍市場の最終日、イングランド1部チェルシーはモロッコ代表MFハキム・ツィエクのレンタル移籍でフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)で合意に達したが、度重なる書類の不備で契約を完了させることができなかったようだ。
昨年末のカタール・ワールドカップ(W杯)ではモロッコ代表初のベスト4進出に大きく貢献したツィエクだが、チェルシーでは出番が限定的で今季公式戦出場は15試合にとどまっていた。そのうちプレミアリーグでの出場は10試合。先発の機会はわずか4試合だった。
出場機会を求めるレフティーは移籍を決意。今季終了までの期限付き移籍でクラブ間合意がなされ、すでに契約書にもサインはされていたようだが、英公共放送「BBC」によれば期限内に書類手続きが完了せず、移籍は消滅に終わる可能性が高いという。
ジャーナリストのロビン・ベアナー氏によれば、チェルシーは移籍に必要な書類を3回も間違えてPSGに送っており、その間に移籍期限を迎えてしまったようだ。これには納得がいかないPSGはLFP(フランスのプロサッカーリーグ)へ不服申し立てを行う構えだという。
「BBC」のレポーター、サイモン・ストーン氏は「PSGの批判は書類の提出が遅れたチェルシーに向けられて当然だろう。選手はフランスにいて、移籍が完了すると思っていた。このままでは残りのシーズンもスタンフォード・ブリッジで過ごすことになる」と今回の騒動の顛末を伝えている。ツィエクはPSGの本拠地であるパリで待ちぼうけを食らう格好となった。
チェルシーはポルトガル1部ベンフィカのアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデス獲得の交渉を進め、契約合意が正式発表。しかし、その一方でツィエクの移籍では対応の不手際を露呈してしまった。PSGのアピールによってツィエクの移籍は認められるのか。それともこのまま破談に終わってしまうのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)