古巣レアル戦では攻撃を牽引して存在感

　スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は、現地時間1月29日に行われたラ・リーガ第19節レアル・マドリード戦（0-0）で、古巣相手に多くのチャンスを生み出した。スペインメディアは、「レアルは復帰の選択肢を検討するようになった」と伝えている。

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　久保は昨夏にレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ5年契約で完全移籍。レアルが保有権の半分を600万ユーロ（約8億4000万円）で売却し、残りの50％を保持する形での契約が結ばれた。レアルとしては5シーズンの間は買い戻すことが可能となり、ソシエダとの間での契約解除条項は6000万ユーロ（約80億円）に設定されているとされている。

　古巣レアル・マドリードとのアウェー戦で、久保は4-4-2システムのトップ下で先発出場。スペースで味方からパスを引き出しながら攻撃を操った。右サイドにポジションを移した後半には何度もチャンスに絡み、同16分に味方とのワンツーからペナルティーエリア内へ侵入し、ドイツ代表DFアントニオ・リュディガーの股抜きシュート狙うなど、敵地で存在感を放った。

　スペイン紙「Estadio Deportivo」は「タケ・クボが再びレアル・マドリードのレーダーへ」と見出しを打ち、レアル・マドリードを離れた日本人アタッカーについて取り上げている。

「タケ・クボの名前がレアル・マドリードのレーダーに戻ってきたのは驚くべきことではない。白い巨人は（昨夏に）クボをレアル・ソシエダに売却。600万ユーロを手に入れるとともに、保有権50%を引き続き保持したので、有利な動きだった。プランは明確に見えたが、今季ここまでクボが大きなステップアップを遂げたことで、レアル・マドリードのオフィスは急がないながらも、日本人アタッカーの復帰の選択肢を検討するようになった。クボの復帰が迫っているかというと、現段階ではそうではない。しかし、現実には、レアル経営陣は、クボの進化を注意深く見守っている。久保は（今年で）まだ22歳。スペインの首都（マドリード）をサッカーの中心地にする時が来た」

　レアル・ソシエダに移籍したシーズンだけに、すぐに動きがあるわけではないだろうが、名門レアル・マドリードの関心を再び引く成長を証明しているのは間違いないだろう。