J1リーグ“上昇”の気配漂う「5つのクラブ」 浦和が上位射程圏?…躍進期待のチーム厳選

“昇格組”の新潟は成長力のあるタレントが豊富

■アルビレックス新潟
(昨季J2成績:1位/25勝9分8敗/73得点35失点)

 横浜FCとともに“昇格組”はかなり厳しい戦いになると予想している。理由は昨シーズン熾烈な残留争いを経験したJ1下位クラブの壁が厚いからだ。そうした状況にあって、新潟はJ2優勝に貢献した主力のほとんどを残して、補強もFC町田ゼルビアから加入のFW太田修介、セレッソ大阪から復帰のDF新井直人などピンポイントにとどめた。

 しかしながらパリ五輪世代のMF三戸舜介など、若く成長力のあるタレントは多く、ボランチMF高宇洋のように1つきっかけを掴めばA代表を狙える実力者もいる。松橋力蔵監督が率いるチームは組織としてのバランスが良く、ボールを保持しながらカウンターの局面にも対応できるなど、戦力の最大効力化という意味では十分に対抗できるはず。難所は運動量でのごまかしがきかなくなる夏場だろう。そのためにも前半戦での成長力に期待したいところだ。

(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)

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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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