FAカップ・リバプール戦で劇的決勝弾、殊勲の活躍に賛辞止まず

　イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫は、1月29日に行われたリバプールとのFAカップ4回戦で劇的決勝ゴールをマークし、2-1勝利に貢献した。空中ダブルタッチからの技ありゴールへの反響は冷め止まず、対戦相手のリバプール専門メディアからは獲得を懇願する声まで飛び出している。

　リバプールとの一戦で主戦場とする左サイドでプレーした三笘は、試合序盤から持ち前のドリブル突破で見せ場を作った。後半序盤にはイングランド代表DFトレント・アレクサンダー＝アーノルドを翻弄する突破からペナルティーエリア内へ侵入するなど、直近の試合と同様、好パフォーマンスでスタジアムを沸かせた。

　すると後半アディショナルタイム2分、歓喜の瞬間が訪れる。フリーキックの場面で、MFパスカル・グロスからのキックをエリア内でDFペルビス・エストゥピニャンが受け、そこから折り返したボールが三笘のもとへ。空中でボールを浮かせると右足のダブルタッチからシュートを突き刺し、土壇場で決勝ゴールをマークした。

　昨季FAカップ王者を敗退に追いやった働きぶりはもちろん、高い技術を発揮した決勝ゴールシーンに英国内では賛辞が相次いでいる。インパクト十分のパフォーマンスを受け、リバプール専門メディア「Empire of the Kop」公式ツイッター上では「三笘薫とサインしてくれないか。彼は我々との直近2試合で非常に優れていた」と、ついに獲得を懇願する声まで飛び出した。

　英ラジオ局「talk SPORTS」のデビッド・コノリー記者も、三笘の衝撃スーパー弾に「本当に良いゴール、本当に技術レベルが高い」と驚きの声を上げ称賛。英国内では「1億ポンド（約160億円）の価値がある」との指摘まで上がり、リバプール撃破に貢献した日本人アタッカーの株は一気に上昇し続けそうだ。