J1各チームの今季戦力はアップorダウン? データから導き出す“最新戦力値”【後編】

ユンカー補強の名古屋はさらなる補強が必要か

【新潟】
2022年度守備:J2 1位
加入GK+DF:0試合・0分・0点(+J2:38試合・3053分・2点)
移籍GK+DF:0試合・0分・0点

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2022年度攻撃:J2 1位
加入MF+FW:0試合・0分・0点(+J2:40試合・3119分・11点)
移籍MF+FW:0試合・0分・0点(+J2:36試合・1171分・5点)

 新外国籍選手を除いて攻守に大幅な戦力の増減はなさそうだ。J2を圧倒的な成績で制した新潟のサッカーはJ1でも十分に通用するという読みもあるだろうが、獲得人数が少なめなのは今後の補強に余力を残しているようにも見える。

【名古屋】
2022年度守備:1位
加入GK+DF:25試合・1704分・1点
移籍GK+DF:50試合・2210分・0点

2022年度攻撃:16位
加入MF+FW:78試合・4422分・8点(+J2:52試合・3747分・1点)
移籍MF+FW:150試合・8536分・6点

 去年の名古屋は攻守において特徴がハッキリしていた。守備に関しては目処がついて今年は攻撃のテコ入れか、と思われたとおり、キャスパー・ユンカーという大きな柱を一本獲得している。たださらなる攻撃力は必要なはずで、シーズン中も目が離せそうにない。

【京都】
2022年度守備:3位
加入GK+DF:0試合・0分・0点(+J2:80試合・6981分・2点)
移籍GK+DF:77試合・5160分・2点

2022年度攻撃:16位
加入MF+FW:0試合・0分・0点(+J2:140試合・9563分・29点)
移籍MF+FW:70試合・4114分・14点

 J2のリサーチ力に自信があるようで、J2からの補強で不足した戦力を補うという方針がハッキリしている。リーグの違いを考えずに数値的に見れば、去年の守備力はそのままに攻撃力のテコ入れを図ったということになりそうだ。

【G大阪】
2022年度守備:15位
加入GK+DF:31試合・2790分・0点(+J2:86試合・7203分・1点)
移籍GK+DF:26試合・2194分・0点

2022年度攻撃:13位
加入MF+FW:0試合・0分・0点(+J2:42試合・3365分・9点)
移籍MF+FW:133試合・7427分・16点

 去年は攻守ともに苦戦を強いられた。守備に関してはJ2からの即戦力の補強で強化することはできたかもしれない。問題は攻撃の戦力が補えたのかどうか。守備を強化することで攻撃を支えようとしているのかとも推測できるが……。

【C大阪】
2022年度守備:7位
加入GK+DF:0試合・0分・0点
移籍GK+DF:5試合・384分・0点

2022年度攻撃:6位
加入MF+FW:62試合・3272分・15点(+J2:30試合・1905分・10点)
移籍MF+FW:90試合・3733分・17点

 去年は攻守のバランスが取れていた。そのぶんさらに上位を狙うためにはどこを補強するのかクラブの方針が注目されたが、全体の戦力を手堅くまとめたと言えるだろう。あとは戦術の熟成だけか。

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森 雅史

もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。

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