リバプールを襲った「新たなホラーショー」 圧巻プレーの三笘に現地脱帽「再びクロップを怯ませた」
三笘の劇的な決勝弾でブライトンがリバプールを2-1で撃破
イングランド1部ブライトンは現地時間1月29日、FAカップ4回戦で前大会王者リバプールと対戦し、2-1で勝利を収めた。日本代表MF三笘薫は、後半アディショナルタイムで劇的な決勝弾をマーク。現地メディアは「リバプールは新たなホラーショーに見舞われた」と取り上げている。
絶好調の三笘は、1月21日に行われたプレミアリーグ第21節レスター・シティ戦で鮮烈なミドル弾を決めたばかり。勢いそのままにリバプール戦にも先発出場した。
1月14日に行われた第20節で対戦したばかりの両チームだが、その際はブライトンがリバプールを相手に3-0と圧勝。しかし、この試合では前半30分、カウンターの場面からMFハーベイ・エリオットにゴールを奪われた。
先制点を許す展開となったが、直後の前半39分、コーナーキック(CK)のこぼれ球に反応したDFタリック・ランプティがミドルシュートを放つと、これがDFルイス・ダンクに当たって軌道が変わり、GKの逆を突く形でネットを揺らした。その後は一進一退の展開が続くなか、1-1で迎えた後半アディショナルタイム、三笘がスタジアムに熱狂をもたらす。
セットプレーの場面で大きな弧を描いたクロスが放り込まれ、ファーサイドで受けた三笘が華麗なトラップからフェイントを入れて相手DFを振り切って右足を振り抜くと、シュートはゴール上のネットに突き刺さり、土壇場で逆転ゴールをマーク。雄叫びをあげる三笘に、興奮したチームメイトが駆け寄って祝福した。試合はそのまま2-1で終了し、ブライトンは5回戦に駒を進めた。
英メディア「PLANET SPORT」は「カオル・ミトマの度肝を抜くアディショナルタイム弾により、リバプールは新たなホラーショーに見舞われた」と取り上げ、「日本のスターであるミトマが見事な即興演奏によるボールコントロールからボレーで決勝弾を奪い、再びクロップを怯ませた」とレポートしている。
リバプールは今季、公式戦で3度ブライトンと対戦しており、1分2敗と完全に負け越している。3試合で8失点と“サンドバック状態”にさせられたが、そのなかでも一際輝きを放った三笘に、辛酸を舐めさせられる格好となった。