劇的決勝ゴールは「自分でも信じられない」 三笘が振り返る“歓喜の瞬間”、周囲のサポートにも感謝「みんなが良いプレーをした」

ブライトンの日本代表MF三笘薫【写真:ロイター】
ブライトンの日本代表MF三笘薫【写真:ロイター】

「このテンションを保ちつつ、落ち着いていないといけない」と冷静に回答

 イングランド1部ブライトンは、現地時間1月29日のFAはカップ(杯)4回戦でリバプールと対戦し2-1で勝利した。この試合で日本代表MF三笘薫は、後半アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールをマークしている。勝利の立役者となったアタッカーのコメントをクラブ公式が伝えている。

 圧巻の一撃だった。1-1で迎えた後半アディショナルタイム2分、セットプレーの流れからペナルティーエリア内の右に流れてきたボールを受けた三笘は、右足で軽くボールを浮かせてDFジョー・ゴメスをかわす。そして、そのまま右足でシュートを蹴り込んだ。空中で相手を欺く超絶テクニックで翻弄した一撃は決勝点となり、前年王者を敗退へと追い込んでいる。

 試合後のインタビューで、「ブライトンに加入してから最高の瞬間か?」と問われた三笘は、はにかみながらも「ここまでで最高の瞬間だと思う。試合終盤のゴールだったし、素晴らしいゴールで、このゴールで勝てたから、とても嬉しいよ」とコメントした。

 そして、技術の詰まったゴールを振り返るように求められると、「フリーキックは準備していた。ペルピスから素晴らしいボールが来て、デニスも良いブロックをしてくれた。みんなが良いプレーをした」と、周囲のサポートについて語った。そして「ファーストタッチがうまく行き、キックのモーション(シュートフェイント)もうまくいった。自分でも信じられないゴールでした」と、自身の果たした役割を振り返っている。

 15日間で、リバプールに2勝したブライトン。チームの雰囲気について三笘は「どんな相手と対戦するときも自信を持てているし、準備がしっかりできている。戦術的にもうまくできているし、このまま前進したいし、謙虚であり続けなければいけない」と語った。

 結果を出しているブライトンには、大きな期待が集まっている。今シーズン、何を達成できるかと問われた三笘は、「それに答えるのは簡単ではない。重要なダービーマッチがあるし、1試合、1試合、集中して臨まないといけない。先の目標を見るのではなく、このテンションを保ちつつ、落ち着いていないといけない」と、地に足をつける必要性を語っている。

 イングランドで存在感を増している三笘は、残りのシーズンでどのような活躍を見せてくれるだろうか。

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