遠藤保仁が大一番でPK失敗の呉屋を擁護 その背景にある11年前の“苦い記憶”

さながらフリーマンのように顔を出すプレーで、浦和の守備陣を苦しめたが…

 ルヴァン杯決勝でPK戦の末に浦和レッズに敗れたガンバ大阪のMF遠藤保仁は、「どっちが勝ってもおかしくなかった。浦和を称えたい」と敗戦を受け入れた。そして、PK戦で4人目のキッカーとして失敗したFW呉屋大翔には、自身の経験を踏まえて「バネにしてほしい」と言葉を送っている。

 この日は、試合前の選手紹介の時点で浦和サポーターから大きなブーイングを受けている。それは1日のリーグ戦で浦和と対戦した際、相手MF阿部勇樹との接触時に右足で阿部の脇腹を蹴る形になったのが原因だった。試合後、阿部の肋骨にヒビが入った事実が判明し、そのプレーが直接的な原因だと推測されていたからだ。

 それでも試合が始まれば、チームの勝利を目指して遠藤はプレーし、阿部も含めて浦和の選手たちがラフにやり返すような場面もなく試合は進んでいった。システム上はトップ下としながらも、さながらフリーマンのようにあちらこちらと顔を出すプレーは浦和の守備陣を苦しめた。「できる限り相手の嫌なところにポジションを取ろうと」と、大きな脅威になっていた。

 G大阪は首尾よく前半17分にFWアデミウソンのゴールで先制するも、後半31分に浦和FW李忠成のゴールで追いつかれた。遠藤は「セットプレーなので防げたかなとは思いますけど」と、失点シーンを残念がった。

 

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