リバプール、不振エースに一体何が? クロップが語った“苦悩”の要因「今はそうじゃない」
今季前半戦で7ゴール、直近5試合では1得点と得点力が下降気味のサラー
イングランド1部リバプールは、今季リーグ戦でここまで19試合を消化し勝ち点29の9位に位置している。不本意な形でシーズンが進むなか、ユルゲン・クロップ監督はこのほどエースのエジプト代表FWモハメド・サラーが抱える“苦悩”に言及した。英紙「インディペンデント」が報じている。
リーグ戦の半分を終えた段階で首位アーセナルとは21ポイント差が開くなど、リバプールは今シーズン不振にあえいでいる。さまざまな要因が考えられるなか、その1つに挙げられるのが得点力の低下だろう。とりわけエースFWのサラーは昨シーズン23ゴールを挙げていたのに対し、今季は7ゴール。このままでいけば前年の成績を大きく下回るのはもちろん、直近5試合で1得点という数字は実に気がかりだ。
「インディペンデント」紙は、そんなサラーに対するクロップ監督の声を報道している。クロップ監督はまず、サラーの現状について「もちろん、彼(サラー)は苦しんでいるよ」とコメント。そして不調の要因として、昨シーズンまでリバプールを牽引してきたFWサディオ・マネ(バイエルン・ミュンヘン)とロベルト・フィルミーノによるフロントスリーの“解体”を指摘した。
「(サラー、マネ、フィルミーノの)フロントスリーは百戦錬磨のマシンだった。自分たちが何をするか、そのすべてが明確だったんだ。それはハードワークと多くの情報が必要とされる特殊なプレーで、常に目で分かる情報がそこにあるというわけではない。目で見なくてもどこにパスをすれば良いかといったことへのフィーリングを養う必要がある」
一方で、クロップ監督はサラーへの信頼も口にしている。
「過去数百ゴールを挙げてきているが、今はそうじゃない。まず考えるべきはそこであるものの、現状では私たちにとって問題ではない」
昨夏にはウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス、今冬にはオランダ代表FWコーディ・ガクポが加入するなど、前線の新陳代謝が進むリバプール。サラーの得点力を復活させるためにも、クロップ監督は今が我慢の時だと見ているのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)