浦和DF酒井が3アシストと好調 鳥栖とのトレーニングマッチで「FWや中盤との関係性」に手ごたえ
45分3本の形式をトータル3-4のスコアで終えた
J1浦和レッズは沖縄県でトレーニングキャンプの最終日となった1月29日、サガン鳥栖とトレーニングマッチを行い45分3本の形式をトータル3-4で終えた。3アシストをマークした日本代表DF酒井宏樹は「記録には残らないけど、FWとの関係性やそこまで攻撃を構築した中盤との関係はいい」と手応えを話した。
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浦和は立ち上がりからマチェイ・スコルジャ新監督の求める全体的にプレーエリアを高くするサッカーがピッチ上に現れ、1本目の開始2分でショートカウンターから右サイドを突破し、DF酒井宏樹のラストパスにFWブライアン・リンセンが合わせて先制。5分後には鳥栖のMF長沼洋一が角度のないところから同点ゴールを奪った。
全体的には浦和がペースを握った展開になり、途中にはMF小泉佳穂が抜け出した決定機がファウルで止められ、公式戦なら確実にレッドカードが出る場面だったがシーズン前のトレーニングマッチとあってカードなしの11対11で試合を継続する場面もあった。1本目の35分にはサイドチェンジを受けた酒井のラストパスを再びリンセンが蹴り込み、浦和の2-1で1本目を終えた。
2本目は17分に再び酒井がアシストを記録。右サイドから流し込んだゴール前への速いボールを、今季に北海道コンサドーレ札幌への期限付き移籍から復帰のFW興梠慎三が技術の高いバックヒールで決めて2本目は1-0で終了した。大きくメンバーの入れ替わった3本目で浦和は不安定な部分を出し、自陣でのボールロストや鳥栖の速攻により3連続失点を喫してトータルでは逆転される結果になっている。
酒井は「最終的には負けてしまったけれども、出ている時間帯では良い結果が得られた。それを開幕戦につなげたい。この厳しいキャンプをしっかりできたのは良かった。記録には残らないけど、FWとの関係性やそこまで攻撃を構築した中盤との関係はいい」と、試合を終えての印象を話した。また、キャンプを経てのコンディション調整については「結構、上げていたのでしっかり維持していけばいい結果が出ると思う」と2月18日にFC東京との対戦でスタートするシーズンを見据えていた。
多くのメンバーが入れ替わる前2本の浦和は、今季に求められているより速い攻守の切り替えと、昨季までの武器にあったボールポゼッションの安定性の両面が見られた。スコルジャ新監督の下でのキャンプは、少なからず手応えを得られるものになった模様だ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)