マンUテン・ハフ政権の鍵を握る? 絶妙ループ&ミドル弾のMFカゼミーロへ指揮官が絶大の信頼「魅力的なサッカー哲学を…」
英2部レディング相手に3-1の快勝
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは現地時間1月28日、FAカップ(杯)4回戦で英2部レディングと対戦し、3-1で快勝。ブラジル代表MFカゼミーロが抜け出しからのループとペナルティーエリア外からのミドル弾で2ゴールをマークし指揮官も絶賛の言葉を送っている。
ユナイテッドは4-2-3-1のフォーメーションでボランチにカゼミーロとMFクリスティアン・エリクセンを配置。序盤からボールを握って支配するユナイテッドだが、前半は得点を奪えず0-0で折り返す。
ビッグチャンスが訪れたのは、エンド変わった後半9分だった。FWアントニーのスルーパスに抜け出したカゼミーロは、相手の激しいチェックを受けながらも絶妙なループで相手GKを手玉に取る。熟練された技術と嗅覚で先制点をもぎ取った。
さらにその4分後、再びカゼミーロが躍動する。司令塔MFブルーノ・フェルナンデスの中央へのパスをMFフレッジがダイレクトで横のカゼミーロへ。するとダイレクトで右足を振り抜き、相手に当たったボールはGKの届かないコースに飛びネットを揺らした。
同21分にはフレッジがクロスにお洒落なバックヒールで合わせユナイテッドが3点目。その後セットプレーからレディングに1点返させるも、3-1で無事5回戦へと駒を進めた。
2得点に守備でも奮闘したカゼミーロを、試合後のエリック・テン・ハフ監督が絶賛。その言葉を英ラジオ局「talkSPORT」が報じている。
「我々は彼が偉大な選手であることを知っている。マドリードの中盤では、トニ・クロースやルカ・モドリッチと一緒にプレーした。彼は有能だと思うし、攻撃面でも楽しんでいるのがわかる」
現状のカゼミーロの好調を語ると「私が好きなのは、バリエーションに富んだダイナミックなサッカー、多くのポジション、スイッチだ。相手に考えさせることで、自分たちが有利になる」と自身の哲学を論じ、カゼミーロは重要なピースとして鍵を握っていると明かしている。
そんなテン・ハフ監督のルーツはオランダの伝説ヨハン・クライフ氏にあるという。「大きなインスピレーションを与えてくれた」と感謝を示した指揮官に対し、記事では「カゼミーロとヨハン・クライフのおかげで、彼の魅力的なサッカー哲学を掘り下げることができた」と総括している。
現在30歳のカゼミーロにはユナイテッド加入当初は獲得に懐疑的な声も挙がっていたが、自身の実力で見事その声を黙らせているようだ。