FAカップ4回戦のマンC戦で先発フル出場、手堅い守備に現地称賛

　イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は現地時間1月27日のFAカップ4回戦マンチェスター・シティ戦（0-1）で右サイドバックとして先発フル出場した。持ち前の守備だけでなく右足の際どいシュートを放つ場面もあるなど存在感を示したが、チームは0-1で敗れた。英紙「ガーディアン」は対面のイングランド代表MFジャック・グリーリッシュを苦しめていたとして冨安のパフォーマンスを高く評価している。

　冨安はカタール・ワールドカップ（W杯）での中断明け初めてフル出場。負傷によるコンディション不良もあってスタメンからは遠ざかっていたが復調をアピールした。前半5分には相手陣内までオーバーラップし、左サイドからの折り返しに右足で合わせて強烈なシュートを放つ場面もあった。

　後半19分にDFナタン・アケがマークした決勝点によりアーセナルは0-1で敗れたが、冨安はノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド相手に身体を張った守備を見せるなど終始奮闘。失点シーンではグリーリッシュにアケへのラストパスを許したとはいえ、それも明らかなミスというわけではなく、試合を通して持ち前の守備力の高さは発揮していた。

　英紙「ガーディアン」は冨安のプレーについて「後半開始直後、グリーリッシュを苦しめていた様子はグアルディオラのプレスの教科書どおりで、それにはカタルーニャ人指揮官も感心していただろう」と伝えた。後半立ち上がりの3分、冨安は左サイドのタッチライン際でボールを受けに下がったグリーリッシュに厳しくプレスをかけ前を向かせなかった。結果的にはファウルを取られた場面だが、こうしたプレスの強度ジョゼップ・グアルディオラ監督が要求する基準を満たすものだと評価されているようだ。