アーセナル中盤の要MFパーティが負傷 MRI検査へ…アルテタ監督も言及「大きな影響力とパーソナリティーを失った」
先発出場も前半のみで交代「いくつかの痛みを抱えていた」と指揮官明かす
イングランド1部アーセナルは現地時間1月27日にFAカップ(杯)4回戦でマンチェスター・シティと敵地で対戦し、0-1で敗れた。この試合では中盤の要であるガーナ代表MFトーマス・パーティが負傷交代を余儀なくされた。
試合は拮抗した展開のなかで迎えた後半19分に動いた。FWフリアン・アルバレスの強烈なシュートがポストを叩いたこぼれ球を拾ったMFジャック・グリーリッシュがペナルティーエリア内左でボールをキープ。アーセナルDF冨安健洋に縦への進路は塞がれたが、切り返してオーバーラップしてきたDFナタン・アケへ丁寧にラストパスを通した。アケはこれを右足でファーポストへ流し込み、これが決勝点となった。
接戦で敗れたアーセナル。FA杯敗退の結果と共に痛恨だったのはトーマスの負傷交代だ。29歳のガーナ代表は先発出場するも、後半開始と同時にMFアルベール・サンビ・ロコンガと代わってピッチを後にした。ミケル・アルテタ監督はトーマスがプレーを続けられる状態でなかったと認め、後日精密検査を受けると明かした。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が指揮官のコメントを伝えている。
「彼はいくつかの痛みを抱えていた。それが少しずつ悪くなっていった。プレーを続けるには不安があった。土曜日かその次の日にMRI検査を受ける。どうなるかは見てみよう。モー(モハメド・エルネニー)も負傷している。サンビは途中から入ってよくやっていた。トーマスが大きな影響力とパーソナリティーを持っているのは事実で、後半我々はそれを失った」
今季はプレミアリーグで首位を走るなど好調のアーセナルだが、その躍進を支えていた一人が中盤の要であるトーマスだった。バックアップを務めるエルネニーの負傷で中盤の補強の必要性が高まってきたところで、さらにトーマスも戦線離脱となれば今冬の移籍マーケットでの動きはさらに加速する可能性が高そうだ。
夏の大型補強を見据え、今冬はローン移籍での補強が本命とも見られていたなかで、すでにブライトンのエクアドル代表MFモイセス・カイセドへ6000万ポンド(約96億円)のオファーを出したことも明らかとなっているが、これはブライトンに拒否されたと報じられた。残り数日となった冬の移籍市場でアーセナルはどのような動きを見せるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)