浦和がPK戦を制し13年ぶり2回目のルヴァン杯制覇! 07年ACL以来のタイトル獲得

李が投入後ファーストプレーで同点弾

 後半に入ると、浦和がセカンドボールの回収率を上げて攻撃の手数を増やす展開になった。同10分には左サイドから抜け出した関根がGKと1対1になるチャンスを得たが、シュートはGK東口順昭が弾き出し、こぼれ球につめたFW高木俊幸のシュートもG大阪守備陣がブロックした。1分後には高木のパスを受けたFW武藤雄樹が左足で狙ったが、シュートはわずかに枠を外れた。

 後半の半ばを過ぎると、G大阪は守備ブロックを作って割り切ったカウンターに徹した。1点を追う浦和はFWズラタンとFW李忠成を立て続けに投入。すると同31分、浦和のCKの場面でFW高木俊幸と交代でピッチに送り込まれた李が、MF柏木陽介のボールに頭で合わせた。しっかりと叩きつけたボールはG大阪ゴールに突き刺さり、浦和が1-1の同点に追いついた。交代からファーストプレーでの同点ゴールだった。

 その後も勢いに乗った浦和が猛攻を仕掛け、DF森脇良太のシュートチャンスなどを迎えたものの勝ち越しゴールを奪うことはできず。1-1のまま15分ハーフの延長戦に突入した。

 延長戦に入ると、浦和は流れのなかから興梠、ズラタン、李の3人を使った攻撃でチャンスを作り、G大阪はセットプレーで浦和ゴールに圧力をかけた。G大阪は延長後半終了間際、途中出場のFW呉屋大翔のシュートがゴールポストを直撃し、ボールはゴールライン上を転がったが、追加副審の木村博之氏はラインを割っていないとしてノーゴールの判定。両チームとも決勝ゴールを奪うことはできず、試合は2005年大会以来のPK戦に突入した。

 浦和の西川とG大阪の東口による日本代表対決になったPK戦では、西川が先攻のG大阪4人目の呉屋のシュートを最後まで動かずに右足一本でブロック。浦和は5人全員が決め、PK戦に5-4で勝利。2003年大会以来、13年ぶりの優勝。タイトル獲得も07年のAFCチャンピオンズリーグ以来、9シーズンぶりとなった。12年に就任して以来、タイトルを懸けた争いにことごとく競り負けてきたミハイロ・ペトロヴィッチ監督にとっても、嬉しい初タイトルとなった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文・写真 text & photo by Football ZONE web

 

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