浦和モーベルグ、日本の育成に持論「パスを望んでいる」 J助っ人が見た幼少期との違い「常に個を磨いた」
【独占インタビュー#1】Jリーグでは仲川輝人と宮市亮を印象に残った選手に列挙
浦和レッズに昨季加入して「10番」を背負い、切れ味の鋭いドリブルと精度の高いキックで攻撃を牽引しているスウェーデン人MFがダヴィド・モーベルグ。チェコの名門スパルタ・プラハからの移籍は新型コロナウイルスの影響で来日が遅れたものの、昨年4月のデビュー戦でいきなりゴールを決めるなどその実力を発揮。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)での決勝進出にも大きく貢献した。チームが沖縄県でトレーニングキャンプを実施中の今年1月に、モーベルグは「FOOTBALL ZONE」のオンラインインタビューに応じた。(取材・文=轡田哲朗/全3回の1回目)
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昨季終了後は異例のオフの長さだったが、その理由はカタール・ワールドカップ(W杯)があったこと。浦和でチームメイトのDF酒井宏樹も出場した日本代表のゲームも見たというモーベルグは、「正直、ドイツとスペインのいるグループから突破をしたのは衝撃でしたね。強敵を相手にものすごいパフォーマンスを見せてくれたので、見ていても面白かったですよ」と、その試合に賛辞を送った。
そして「どちらかと言うと、個が輝いたというよりもチームとして良かったなと思います」という前提のうえで、「その中では、三笘(薫)や前田(大然)の印象が良かった。三笘は正直に素晴らしい選手だと思う。日本にはそのような素晴らしい選手がいること、ヨーロッパでも十分に通用するんだというのを証明したなと思います」と、イングランド1部プレミアリーグのブライトンで鮮烈なパフォーマンスを見せる三笘と、快速を生かしてスコットランド1部セルティックで活躍する前田の名前を挙げた。
Jリーグでのプレーヤーで印象に残った選手を問いかけると、「仲川(輝人)ですね。横浜F・マリノスからFC東京に行きましたよね。彼が印象に残っています」と、モーベルグと同様に切れ味の鋭い突破を見せるアタッカーの名前を挙げた。さらに、「あとは、宮市(亮)ですね。最近、ちょっと怪我をしてしまったのが残念ですけれども、僕はアーセナルのファンだから当時に凄かったのを覚えているんですよ」と、2011年から15年までアーセナルの契約下にあったアタッカーの名前を挙げた。モーベルグも2013年に半年だが、イングランド・プレミアリーグのサンダーランドに所属していた。