三笘の活躍がJリーグの価値を高めたと考察

　イングランド1部リバプールは今季、プレミアリーグ9位と成績が芳しくない。そんな現状のなか、専門メディアがブライトンの日本代表MF三笘薫の存在に注目。Jリーグから成り上がったアタッカーを例に、ある日本人選手の獲得を推奨している。

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　リバプールを率いる名将ユルゲン・クロップ監督は、これまで2018-19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ（CL）制覇、2019-20シーズンのリーグ優勝をはじめ、7つのタイトルをクラブにもたらしてきた。昨季は国内4冠に迫る驚異的な強さを誇ったが、迎えた今シーズンはアウェーでの勝ち点を積み重ねられずリーグ戦9位と優勝争いから離脱している状況だ。

　リバプール専門メディア「liverpool.com」は、Jリーグからベルギーでの研鑽を積んでプレミアにやってきた三笘の存在に注目。「三笘の快進撃は、日本のトップリーグに秘められた価値に目を向けさせるものだ」とJリーグからの選手流入の可能性を探っている。

　去年のカタール・ワールドカップ（W杯）での三笘の活躍にも触れ、「圧倒的な力を発揮し、センセーションを巻き起こした」と紹介したうえで、「ブライトンに戻り、チームでの地位を固めている」とレギュラー定着の成長を称えた。

　さらに、リバプールは現地時間1月14日に行われたプレミアリーグ第20節で直接ブライトンと対戦（0-3）し、その能力を目の当たりにしてきた。「トレント・アレクサンダー＝アーノルドは、この25歳の選手を相手にプレーすることがいかに難しいか、身をもって体験しているはず」とレポートし、その才能を買っている。

　記事ではリバプールが依然、オーストリア1部ザルツブルクから日本代表MF南野拓実（ASモナコ）を獲得した過去にも触れつつ、「それでも日本リーグから直接買い物をしたことはなく、この市場に参入して三笘獲得と同じように才能あるアタッカーを獲得することを目指すべきだ」とアドバイスと送った。

　その例として同メディアが勧めたのがサンフレッチェ広島MF満田誠だ。満田も三笘と同様、大卒ルーキーとしてJリーグ入り。昨季J1リーグ29試合9得点をマークした。「彼もまた大学で学ぶことを選んだ選手であり、Jリーグで最初のシーズンを過ごしたのは昨年という遅咲きの選手」と経歴をなぞり、「三笘と同じように、彼はJリーグを席巻した」と1年目の功績を鑑みての選出だったようだ。

　イングランドの地で大きなインパクトを残している三笘に続く、Jリーグからのステップアップ移籍は起こりうるのだろうか。