冨安は「残りのシーズンでSBになった」 アーセナル、新戦力獲得による守備陣事情を英分析
冨安のCBとしての能力は評価されつつも、今後はSB専任になると現地予想
イングランド1部アーセナルは、現地時間1月23日にイタリア1部セリエAのスペツィア・カルチョからポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルの獲得を発表した。左利きのセンターバック(CB)補強により、シーズン終盤に向けて日本代表DF冨安健洋の役割も明確になってきたと地元メディアが報じている。
2021年にアーセナルに加入した冨安は加入以来、右サイドバック(SB)として定着。今季はイングランド代表DFベン・ホワイトに先発の座を譲ったなかで負傷者が続出した左SBでも起用された。ミケル・アルテタ監督は冨安が左右両足を巧みに使いこなす両利きとして高く評価し、CBでの起用も示唆。昨年9月のプレミアリーグ第8節ブレントフォード戦(3-0)で左CBのDFガブリエウ・マガリャンイスが足を痛めた際に冨安がウォームアップを命じられたように、その兆候は確かにあった。
しかし、そうしたなかで左利きのCBであるキヴィオルが新加入。英メディア「フットボール・ロンドン」は、冨安は日本代表でCBとしてプレーしていることもあって「ガブリエウの代役として完璧なオプションになり得た」としたうえで、「なんらかの理由でアルテタがこの実験をしないと決めたことは注目に値する」とレポート。冨安は今後、サイドバック専任になるだろうと予想した。
「キヴィオルの獲得は、残りのシーズンで冨安の役割がSBになったことを実質的に認めている。右SBでベン・ホワイト、反対のサイドでDFオレクサンドル・ジンチェンコかキーラン・ティアニーと争うことになる」
冨安は今季不動のレギュラーとはなっていないが、そのユーティリティー性の高さがアルテタ監督にとって心強い存在であることに変わりはないだろう。シーズン終盤戦にかけて冨安はどのように起用されるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)