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コンテ監督の悲痛な訴え 「クラブは代表に協力する意欲が見られない
逆の立場となった今
イタリア代表のアントニオ・コンテ監督は、18日の国際親善試合アルバニア戦に1-0で勝利後、記者会見で代表強化に非協力的なセリエAのクラブを痛烈に批判した。
コンテ監督は言葉に怒気を含ませて言った。
「みんな私が言うべきことを黙っている人間ではないと知っているだろう。代表6試合で5勝1分けという結果を残しても、砂に頭を埋めて、明らかな事実を直視したがらない人間がいる。想像以上にイタリアサッカー界は危機的状況にある中で、やらなければいけないことは多い。(状況打開のために)たくさんの人間が関与しなければいけない」
指揮官は、来年2月と3月に公式戦が待っているが、欧州選手権予選突破のために代表合宿が必要だと考えている。だが、クラブ側は故障や、体調面などから選手供出に前向きではない。
コンテ監督は、悲痛な訴えを並べた。
「代表協力に関する意欲がほとんど見られない。クラブの監督としていつも経験してきたことだが、確かにクラブのことばかり考え、それ以外のことはどうでもよくなる。私は今逆の立場にいる。次に合宿できるのは4カ月後だ。われわれは欧州選手権の予選を突破しなければいけない。合宿でチームは強化される。私は多大な労力で、イタリア代表を変革することを要求されている。頼むから協力していただきたい」
さらに、こう力説した。
「ポルトガルを破り、フランスと引き分けたアルバニア戦前に、一日半練習しただけだ。特別誰かに憤っているわけではない。代表監督に就任後、3カ月でチームも団結力を増してきた。自分自身も状況が分かってきた」
ユベントスを3連覇に導いたコンテ監督は、ブラジルワールドカップ1次リーグ敗退に終わったイタリア代表にかつての強さを戻すべく、今夏に就任したばかり。代表強化のために、今後もクラブとの綱引きを続けることになりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images