代表から途中離脱したインテル長友の苦境続く 次節ホーム戦のスタメン争いで“蚊帳の外”に
前節の敵地ローマ戦に途中出場 エジプト代表FWサラーを封殺するも…
インテルの日本代表DF長友佑都は、今週末の16日に行われるリーグ戦の本拠地カリアリ戦でベンチスタートと予想されている。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」の公開した予想スタメンでは、サイドバック争いの厳しい現状が浮き彫りになった。
長友は今月6日のロシア・ワールドカップ最終予選のイラク戦、11日の同オーストラリア戦のメンバーに招集されたが、6日のイラク戦では出番が訪れず。そして7日のトレーニングでDF槙野智章(浦和)と接触して脳震盪を起こし、チームから離脱。イタリアに戻ってから検査し、結果は問題なかったとレポートされた。
そうした状況のなか、長友は次節でベンチスタートと予想されている。右サイドバックは前節の敵地ローマ戦(10月2日/1-2)に続きDFクリスティアン・アンサルディが入る見込み。そして左サイドバックのスタメン確率は、DFダビデ・サントンが60%、DFダニーロ・ダンブロージオが40%とされ、完全に蚊帳の外に置かれてしまった。
長友はローマ戦で途中出場すると、ローマの右ウイングでプレーしていたエジプト代表FWモハメド・サラーを封殺。スタメン起用しなかったフランク・デブール監督に対し、現地メディアは「昨季のDVDすら見ていないのか」と厳しい批判が起こった。しかし、それを受けてのカリアリ戦でも、長友にとって厳しい状況は続いているようだ。
冬の移籍市場に向け、インテルはマンチェスター・ユナイテッドのイタリア代表DFマッテオ・ダルミアンに正式な獲得オファーを出したとも現地メディアでは報じられている。昨季終了間際に3年の契約延長を結んだ長友だが、冬の移籍市場までにデブール監督へアピールして存在を誇示したいところだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images