冨安健洋は「ホワイトより上手く対応」 ラッシュフォードへ“安定の守備”披露で英高評価
失点に絡むプレーがありながらも、ラッシュフォードへの対応ぶりを高く評価
イングランド1部アーセナルは現地時間1月22日にプレミアリーグ第21節でマンチェスター・ユナイテッドと対戦。先制を許したものの、3-2の逆転勝利を収めた。後半から右サイドバックとして途中出場した日本代表DF冨安健洋は失点に絡むプレーもあったが、FWブカヨ・サカの勝ち越しゴールをアシストし、さらに守備でも相手のエースFWマーカス・ラッシュフォードに上手く対応したことで高く評価された。
首位と3位の上位直接対決となった一戦は激しい点の取り合いとなった。前半17分に今季好調のユナイテッドFWラッシュフォードが右足の強烈なミドルシュートで膠着状態を破ったが、その7分後にアーセナルはFWエディ・エンケティアがヘディングシュートを決めて試合はすぐさま振り出しに戻った。
1-1のまま後半を迎えると同8分、右サイドで冨安のパスを受けたサカがドリブルでカットインし、ペナルティーエリアの外から左足を一振り。DFの隙間を抜けたシュートは名手GKダビド・デ・ヘアの手が届かないゴール左隅へと決まった。
これに対してユナイテッドはコーナーキックからDFリサンドロ・マルティネスのゴールで追撃。クロスへの対応でアーセナルのGKアーロン・ラムズデールと冨安が重なってしまい、ラムズデールがキャッチしそこねたボールをマルティネスがうまく流し込んだ。
一進一退の攻防が続いたなかで勝利の女神はアーセナルに微笑む。終了間際の同45分、DFオレクサンドル・ジンチェンコの折り返しを中央のMFマルティン・ウーデゴールがそらし、これをエンケティアが難しい体勢から右足でゴールへと押し込んだ。
アーセナルは3-2で勝利を収め、今季ちょうど折返しとなる19試合目で勝点50に到達。シーズン100ポイントペースで首位の座をガッチリとキープした。
DFベン・ホワイトに代わって後半頭から45分のプレーとなった冨安はサカへのゴールで今季初アシストを記録。失点に絡んだことで得点に関わる収支はトントンだが、守備対応の良さを含めて英メディア「90min」は10点満点中7点の高評価に。右サイドバックで先発したホワイトはラッシュフォードとのマッチアップに手こずり、採点も4点と厳しくつけられた一方で、冨安は「ホワイトよりもラッシュフォードに上手く対応し、アシストも記録した」と好印象だ。
今季は序列争いでホワイトの後塵を拝している冨安だが、途中出場からでもしっかりとインパクトを残すことに成功した。ミケル・アルテタ監督の目に冨安のパフォーマンスはどのように映ったのかは気になるところだ。