トロサールの新加入は「リスクと無縁ではない」 英メディアが“騒動再発”に注意喚起
ブライトン監督と仲違い→退団引き金に アーセナル移籍後の取り扱い注意を英指摘
イングランド1部アーセナルは今冬の移籍市場でブライトンからベルギー代表MFレアンドロ・トロサールを獲得した。今季7得点を決めているアタッカーの加入は首位を走るチームの追い風となりそうだが、前所属クラブで監督と衝突した事実もあるだけに現地メディアはその扱いに慎重になるべきと報じている。
今季のトロサールは第9節リバプール戦(3-3)でハットトリックを決めるなど印象的な活躍を見せ、ここまでリーグ戦でチームトップの7得点をマーク。ブライトンの攻撃を牽引していた。
しかし、カタール・ワールドカップ(W杯)後に出場機会が減少。ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督はトロサールがその週の練習を無断で切り上げたことを受け、第20節のリバプール戦(3-0)ではメンバー外となった。この出来事で指揮官との関係悪化が公となり、移籍の噂は過熱。瞬く間にアーセナルへの移籍話が進展した。
トロサールの加入は戦力的には間違いなくプラスだろう。サイドでも中央でもプレーできるため、負傷離脱中のFWガブリエウ・ジェズスの穴埋めや終盤戦に向けて質を落とすことなくローテーションが可能になるはずだ。
しかし、そうしたなかで英メディア「フットボール・ロンドン」は「アーセナルはブライトンの二の舞を避けなければならない」とし、ベルギー代表MFの獲得は「リスクとは無縁ではない」と伝えた。その理由にはやはり「デ・ゼルビ監督との仲違い」が挙げられる。
試合のメンバーから外れ、出場機会を求めたトロサールはアーセナルへの移籍を選んだ。しかし、現在首位を走る絶好調のアーセナルでは当然先発の座は保証されていない。クラブとひと騒動を起こした経緯があるだけに、アルテタ監督のマネジメント力が試されることになりそうだ。
ピッチ上でのクオリティーの高さはここ数シーズンの活躍で証明済み。心機一転の移籍を果たしたトロサールは新天地で再び輝くことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)