トロサール放出、34億円売却は「素晴らしい」 ブライトンの巧妙な移籍戦略に海外絶賛

アーセナル移籍が決定したトロサール【写真:Getty Images】
アーセナル移籍が決定したトロサール【写真:Getty Images】

ベルギー代表MFトロサールがアーセナルへ、移籍市場での立ち回りのうまさに高評価

 日本代表MF三笘薫が所属する英1部ブライトンは今プレミアリーグで7得点を決めていたベルギー代表MFレアンドロ・トロサールを同アーセナルへと放出した。英公共放送「BBC」は「素晴らしいビジネス」とブライトンの移籍戦略を絶賛している。

 トロサールは2019年の夏にベルギー1部ヘンクからブライトンへ加入。昨季34試合で8得点をマークして9位と躍進したチームの攻撃を牽引すると、今季は16試合で7得点とさらにハイペースで得点を重ねていた。第9節リバプール戦(3-3)ではハットトリックを達成し、脚光を浴びた。

 しかし、ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督との関係悪化が伝えられ、カタール・ワールドカップ(W杯)後から出場機会が減少。すぐに移籍の噂が過熱し、アーセナルへの加入が決まった。

「BBC」は「トロサールがブライトンでインパクトを与えたことは間違いないが、アーセナルへの移籍は誰にとっても都合のいい解決策だったように感じる」と伝えている。出番を失ったトロサールにとって救いの手になることはもちろん、アタッカーの補強を求めていたアーセナルはプレミアリーグへの適応の心配がない即戦力を迎えることに成功。そしてブライトンは獲得に支払った金額のほぼ倍額となる2100万ポンド(約34億円)を手にした。選手と両クラブ、三者それぞれにメリットのある結果となった。

 トロサールと同じ左サイドでは代わりにMF三笘が躍動しており、チームも公式戦3連勝中と好調を維持している。記事では「シーガルスはまたしても素晴らしいビジネスをやってのけた」とブライトンの移籍市場での立ち回りのうまさが高く評価されている。

 DFベン・ホワイト(アーセナル)、DFマルク・ククレジャ(チェルシー)、MFイヴ・ビスマ(トッテナム)など近年ブライトンからビッグクラブへと旅立った選手が多いなかで、トロサールがそれに続いた。今後もブライトンから新たなスターが生まれるのか注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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