「競争は激しくなる」 浦和DFショルツ、新助っ人との”言語は壁”は少ない?…新監督のスタイルにも言及
ノルウェー人DFホイブラーテンが加入、ショルツはポジションを1つ右に移す
J1浦和レッズは沖縄県でトレーニングキャンプを実施中の1月18日に、新戦力としてノルウェー人DFマリウス・ホイブラーテンの獲得でクラブ間合意したことを発表。最終ラインで中心的な存在のDFアレクサンダー・ショルツは19日のトレーニング後に「デンマーク語やノルウェー語でのコミュニケーションも取れる」と話している。
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浦和は27歳のホイブラーテン獲得を今オフに目指して動き、その交渉がまとまった。土田尚史スポーツ・ダイレクター(SD)は「左利きというのは重要視して今回、狙ったポイントの1つ」と話していた。ある程度その交渉が順調に進んでいることは、キャンプ中に昨季は4バックの左センターバック(CB)が主戦場だったショルツが、右のCBに入ってプレーすることが多くなっていたことからも窺われた。
ショルツは右に移ることについては「少し違う風景もあるけど、基本的には(自分が)右利きだし大きな問題にはならない」とコメント。加入する新戦力については「デンマーク語やノルウェー語でのコミュニケーションも取れると思う。ただ、競争は激しくなるね」と話した。ホイブラーテンはノルウェー人だが、一般的にノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語は非常に似ていて相互のコミュニケーションに大きな苦労がない言語だとされる。
今季マチェイ・スコルジャ監督が就任し、攻守ともプレーエリアを前方に持っていこうという取り組みの中でショルツは「ヨーロッパスタイルの監督なので、自分にとって長年経験してきたもの。英語でコーチングをするので、それも直接入ってくるのでやりやすい」と話した。
この取材対応中も、後ろをランニングするチームメートから「(ショルツは)もう通訳いらないでしょ」という言葉が掛かるほど、まだ1年半のプレーながら日本語のレベルも上達。この日の取材前も、通訳が到着するまでに日本語で簡単な雑談に応じながら、報道陣に「よい天気ですね」と声を掛けていた。
ショルツの大きな武器の1つは最終ラインからドリブルで持ち上がって攻撃につなげるプレーだが、データ分析会社「オプタ」が昨季のJ1でデュエルの最高勝率だったという数字を公開したように、対人守備能力の高さも強烈なもの。より高いエリアでプレーを試みることでCBには個々に守る力が求められる局面も増えそうだが、浦和の最終ラインでショルツは今季も大黒柱として君臨しつつ、新加入のホイブラーテンや長期離脱から復帰のFD犬飼智也と強固な壁を形成することになりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)