元バルサ指揮官が告白、メッシのW杯初制覇への思い 「頬を涙が伝うことはなかったが…」
ライカールト氏、元教え子のW杯制覇に言及「ファンのように見ていた」
アルゼンチン代表が通算3度目となる優勝を成し遂げたカタール・ワールドカップ(W杯)。決勝から約1か月が過ぎたなか、スペイン1部FCバルセロナの監督時代にアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを指導した元オランダ代表MFフランク・ライカールト氏が、元教え子に言及している。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が報じた。
カタールW杯でメッシは、全7試合に出場して7得点を記録。チームを優勝に導く活躍を見せた。ライカールト氏は「W杯の決勝を終えて、頬を涙が伝うというようなことはなかった。だが、メッシが成し遂げたことに対して、子犬のように喜んだよ。彼は特別だろう? アルゼンチンとフランスのW杯決勝を、メッシのファンのように見ていたよ。彼は手にするべきものを手にしたと思う」と、大会を振り返った。
ライカールト氏は、バルセロナの監督を退いたあとの2017年のエピソードも明かした。
「息子のサンティが、バルセロナの試合を見たがったんだ。私は当時、スタジアムで試合を見に行くことに関心がなかった。チームスタッフのカルレス・ナバル氏を通じてチケットを入手したけど、その時にカルレスが『練習に来ればいい』と言ってくれたんだ。そこでのメッシはとても親切で、親しみやすかった。私たちは抱き合って、写真を撮った。これはもちろん、息子にとって特別な楽しみになった。長い間をおいて、再会したメッシは特別な気持ちにさせてくれた。彼は大スターになり、世界中のサッカーファンが驚くような活躍を続けているよ」
現役時代はFWルート・フリット、FWマルコ・ファン・バステンとともに「オランダトリオ」としてイタリア1部の名門ACミランで黄金期を築き、監督としても数々のタイトルを獲得したライカールト氏にとって、メッシは特別な存在のようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)