マンU疑惑の同点弾、元レフェリーの見解は? ラッシュフォードのプレーは「ルール上、悪くない」
フェルナンデスのシュート前にオフサイドポジションのラッシュフォードが反応
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティによる「マンチェスター・ダービー」は後半に2得点を奪ったユナイテッドが2-1で逆転勝利を収めた。しかし、ユナイテッドの同点ゴールにはオフサイド疑惑がかかっており、賛否の声が相次いでいる。
現地時間1月14日に行われたプレミアリーグ第20節のマンチェスター・ダービーは、シティが後半15分にMFジャック・グリーリッシュのゴールで先制。ホームで1点ビハインドとなったユナイテッドはここから反撃に出た。
後半33分、MFカゼミーロのスルーパスからMFブルーノ・フェルナンデスが右足シュートで同点ゴールを奪取。このシーンでスルーパスに対し最初に反応したのはオフサイドポジションにいたFWマーカス・ラッシュフォードだった。
ラッシュフォードはボールには触れず、その後方から走り込んできたフェルナンデスがシュートを放っている。しかし、ラッシュフォードがボールを追いかけていた横ではDFマヌエル・アカンジが並走。GKエデルソンもその動きに気を取られていた可能性は高い場面だ。
敗れたシティのジョゼップ・グアルディオラ監督は「プレーに影響を与えていた」とジャッジに見解。一方で、英識者のコメントはまた異なっている。
英紙「デイリー・ミラー」は英衛星放送「BTスポーツ」の取材に答えた元プレミアリーグ審判のピーター・ウォルトン氏の見解を紹介。「ボールに触れたのか、それともボールをプレーする相手を妨害したのかが論点だ」とウォルトン氏は切り出し「彼(ラッシュフォード)はどちらもやっていないので、ルール上、何も悪いことをしていない」と持論を展開した。
一方で英メディア「Football Daily」は公式インスタグラムで2枚の画像を投稿。1枚目は裏へ抜け出したラッシュフォードの姿を意図的に消した加工画像、2枚目に正規の画像をアップし、「マーカス・ラッシュフォードがいなかったら 妨害か否か?」と言葉を添えて疑問を呈していた。
さらにユナイテッド公式TikTokでは、得点につながったカゼミーロのパスからラッシュフォードが反応したシーンをアップし、「(Can’t touch it)触れることができていない」と判定の正当性を主張。疑惑のジャッジに対する余波が拡大しているようだ。