天才・家長昭博が行う“独特なルーティン” 試合前に重心を微調整「今まで感じたデータも取っている」
西大伍のYouTubeチャンネルでコンディション調整について言及
川崎フロンターレの元日本代表MF家長昭博が、1学年下の北海道コンサドーレ札幌の元日本代表DF西大伍の公式YouTubeチャンネルにゲストで登場。普段行っている独特なトレーニング方法について西が紐解いている。
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ガンバ大阪でプロキャリアをスタートさせた家長。大分トリニータ、セレッソ大阪を経て、2011年にスペイン1部マジョルカへと渡る。その後、韓国1部蔚山現代、G大阪への期限付き移籍を経てマジョルカに復帰したのち、14年にJリーグへ帰還。大宮アルディージャで3年間プレーしたのち、17年から現在まで川崎でプレーを続けている。
今も衰えを感じさせない36歳の熟練アタッカーは、普段コンディションをどのように調整しているのか。持ち前の“身体の強さ”の秘密に西が迫った。
家長はプレー中に相手を抑え込むキープ力が持ち味の1つだ。その身体の強さについて「昔のほうが強かったかも」と正直な印象を答えている。
「プレーしていて最近感じるのは、今は自分が負けへんかったらそれでいいかなという感覚。昔は全部勝とうとしてたけど、負けへんかったら別に勝つ必要ないなと最近自分自身で思っている」と若手の時代から変化した考え方を示した。
そうした家長は、試合前の独特なルーティンも明かしている。その日の重心の傾きを、フィジカルコーチと確認。「前に(重心を)乗っけて、受けてもらった人に『今日重心どうやで』というのを教えてもらっている」という。
コーチに「ちょっと軽いな」と言われたらエクササイズなどでその重心を微調整し、「今まで感じたデータも取っている。収集してて、この感じの時は身体がいいなっていうのが自分で分かってくる」とこれまで試合の感覚を基に、ハイパフォーマンスを出せる位置に合わせているようだ。
そこから話は筋力トレーニングの話に発展。家長は現在、毎日欠かさず器具を使ったスクワットを行っている。本格的に“筋トレ”を始めたのは「26、27歳くらいから」というが、きっかけとして「これもう才能じゃ無理やなみたいな瞬間があった」からとも明かしていた。
18年にはJリーグシーズンMVPを受賞、3年連続ベストイレブンも受賞するなど個人でも評価が高い家長。“天才”とも呼ばれたアタッカーを作り上げているのは、毎日の筋トレによるコンディション調整や、試合前の入念で独特な重心の整え方にあったのかもしれない。