「決めないといけなかった…」 豪州戦の6分間で課題噴出の浅野はハリルJのエースになれるか

ハリル監督の指示を消化できず

 1-1同点で試合が進んだ中、ハリル監督がなかなか動き出さないままで最終盤を迎えた。ようやく最初のカードを切ったのが後半36分。負傷のFW小林悠(川崎F)を下げてMF清武弘嗣(セビージャ)を投入。清武よりも先にハリル監督に呼ばれていたはずの浅野はお預け状態となり、その3分後に本田との交代でピッチに立った。

 指揮官からの指示は「本田さんがやっていた役割っていうのを忘れるな」というものだったが、戸惑いは隠せなかったようだ。「自分は守備になった時に、どういうポジションでどこを見ればいいのかっていうのを把握できていなかったので、そこはまた自分として課題です。攻撃になった時にはオフサイドにも何本かなってしまいましたし、意識は悪くなかったかなと思いますけど、あとは本当に合わせていかないとなと思います」とまたしても反省の言葉ばかりが並んだ。

 リオ五輪代表からA代表に定着したジャガーの愛称で知られる浅野は新たに浮かび上がった課題を克服できるのか。そして、ハリルJのエースにふさわしい名手へと成長を遂げることができるだろうか。

【了】

 

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi

 

 

 

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