「決めないといけなかった…」 豪州戦の6分間で課題噴出の浅野はハリルJのエースになれるか
後半40分の原口の絶妙クロスを「迷い」でフイに
少ない出場機会で課題ばかりが見つかった一戦だった。日本代表FW浅野拓磨(シュツットガルト)は11日のワールドカップアジア最終予選の敵地オーストラリア戦の後半39分にFW本田圭佑(ACミラン)との交代でピッチに立ったが、勝ち越しゴールのチャンスを棒に振るなど、結果を出すことができなかった。
「決めないといけなかったですね」
そう振り返ったシーンは、ピッチに立ってわずか1分後の後半40分だった。左サイドを突破したFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が早いクロスを供給する。そこへ浅野が走り込む。GKの前で右足を伸ばしたが、わずかに足は届かず、ボールはオーストラリアゴールの前を横切っていった。
原口のキックはドンピシャリのタイミングに思えたが、浅野との呼吸がわずかに合わなかった。紙一重のところだったが、結果を分けたのは一瞬の気の迷いだった。
「あの体勢でなかなか厳しいなと思いながら入ってしまっていたところがあるので、ちょっと遅れてしまったのかなと思います。本当にすごくいいクロスを上げてくれたので、あとはしっかり当てるだけだったかなと思います」
浅野は悔しさをにじませながら反省を口にした。
「タイミングとしても決して悪かったとは思わないですけど、ボールに合わせるぐらいの余裕を持って飛び込めなかったので、あそこは滑ってもしっかりボールの軌道に自分の足を合わせられるような入り方をしないとなと思う」
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