日本と欧州の選手は「ほとんど真逆」 元日本代表監督ザッケローニが指摘した違いとは?
ザッケローニ氏が登壇、「日本はこれからも強豪の一角をなしていく」と太鼓判
日本サッカー協会(JFA)が主催した指導者向けの研修会「第13回フットボールカンファレンス」2日目が1月15日に行われ、日本代表監督を務めたアルベルト・ザッケローニ氏が登壇。日本人選手とヨーロッパ選手の違いについて言及し、「ほとんど真逆」と語っている。
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2010年から14年まで日本代表チームを率い、14年ブラジル・ワールドカップ(W杯)に出場したザッケローニ氏は現在、国際サッカー連盟(FIFA)の技術研究グループメンバーとして活動しており、カタールW杯の戦術やトレンドなども分析。「日本はカタールW杯のように、これからも強豪の一角をなしていくと思います」と太鼓判を押している。
そんなザッケローニ氏が語ったのが、日本人選手とヨーロッパ選手のメンタリティーの違いについてだ。
「日本の選手は、自分の力を発揮する、個人の力を発揮するというよりは、チームのためにという意識が非常に強い。これはヨーロッパのほとんど真逆です。むしろ個の力、というのがヨーロッパですよね。日本の選手は、例えばディフェンスであってもオフェンスであっても、攻守両面にわたってチームでという意識が高い」
カンファレンスでは「世界でプレーするということ」というテーマのなかで、元日本代表FW岡崎慎司(シント=トロイデン)のコメントも紹介。「こっちの選手のプレーや行動、言動を見ているとチームのためにと言いながら自分が一番に感じます。試合に出たい、出たら勝ちたい、たぶん目指す場所は一緒でも日本人のほうが遠回りなのかなと感じます。僕らはチームが何を自分に求めてるかを考えてしまう。結局は日本から海外に来る日本人に求められるのは個の力です。何か飛び抜けてないと生き残れないし、上に上がっていけないと実感しました」と口にしており、ザッケローニ氏と同様、メンタリティーの違いについて触れていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)