「プライドを捨てた」と韓国メディアが日本の堅守速攻に辛辣 “喧嘩上等”のハリルへの皮肉も
“5位決定戦”が日韓戦になるとの気の早い話も
敵地での大一番を前に、冷静さを失ったハリルホジッチ監督の心理状態と采配を、14年W杯時の話を持ち出しながら冷静に分析。アルジェリア監督時代の指揮官との対戦経験がある、韓国メディアならではの視点だろう。オーストラリア戦の前日会見で怒りの途中退席をしたものの、勝利という結果には結びつかなかったと指摘された。
これで日本は2勝1分1敗の勝ち点7、4試合を終えてグループB首位のサウジアラビアと勝ち点3差の3位となっている。もっとも、こうした状況をグループAの韓国も余裕を持って見ている場合ではなくなってきた。同日に行われた敵地イラン戦に0-1と敗れ、日本とまったく同じ2勝1分1敗の3位に転落。ウリ・シュティーリケ監督の進退問題に言及するメディアも出てきている。
さらに気の早い韓国記者の間では、「グループ3位の日本と韓国による“5位決定戦”もあり得るのではないか」との話も出てきているという。アジアの盟主を自負する日韓両国だが、苦戦が続く現状を考えるとそのシナリオも覚悟しておいたほうがいいのかもしれない。
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金 明昱●文 text by Myung-wook Kim
田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi