「プライドを捨てた」と韓国メディアが日本の堅守速攻に辛辣 “喧嘩上等”のハリルへの皮肉も

「ハリル特有の”心理戦”は失敗に終わった」

 さらに地方紙『釜山日報』は、「日本、オーストラリアに1対1で引き分け…カモメだけが一生懸命に飛んでいた」と退屈だった試合内容を、ピッチに降り立つたくさんのカモメを引き合いに出して痛烈に皮肉っている。

 日本がオーストラリアにボールを支配され、引いて守るサッカーに終始した日本の不甲斐なさが目についた――と韓国メディアは見ているようだ。

 そして話題は、先制点を決めながら自ら与えたPKで失点を許した原口元気にも及んでおり、経済紙「ソウル経済」は「日本、豪州と1-1のドロー、原口に笑って泣いた」との見出しで報じている。

 そして韓国メディアの批評は、ハリルホジッチ監督にも向けられた。大手スポーツ紙「スポーツ朝鮮」は、「爆発したハリルホジッチ、2年前の記憶の答えはなかった」との見出しをつけ、2年前のブラジルW杯の話を引き合いに出して、こう皮肉った。

「2年前の2014年ブラジルW杯グループリーグ第2戦。当時、アルジェリアの指揮官だったハリルホジッチ監督は、ホン・ミョンボ監督率いる韓国代表と対戦した時、とてもピリピリしていた。公式記者会見の途中、自分のことを批判するアルジェリアメディアに向かって、『私に陰湿な攻撃をするな』と声を荒げていた。 練習場では毒舌家、会見場では“喧嘩上等”。アルジェリアは韓国戦に勝利(4-2)し、(グループ3位の)ロシアを上回ってベスト16入り。外部との対立構造を作りながら、チームを結束させるハルリホジッチ監督特有の“心理戦”だった。今回のオーストラリア戦に向けた会見でも似たようなことが起こった。(中略)アルジェリア代表監督時代に効果のあった“特有の結集法”は(今回のオーストラリア戦では)失敗に終わった」

 

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