痛恨のPK献上に原口は悔し涙で自責 「僕のせい。僕が止まるしかなかった…」
3試合連続ゴールも、悪夢は後半6分に待っていた
試合終了のホイッスルが鳴ると、日本代表FW原口元気(ヘルタ)はベンチ横で目を閉じて天を仰ぎ、そしてうつむいた。目に悔し涙を浮かべてベンチに座り込み、立ち上がれない原口にバヒド・ハリルホジッチ監督が歩み寄り、手を置いて言葉を掛けると、ようやく少し気を取り直せたようだった。
11日にロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の敵地オーストラリアに臨み、原口は左サイドのアタッカーとしてW杯最終予選3戦連続のスタメンを勝ち取った。そして前半5分、自身のパスカットからショートカウンターを繰り出し、FW本田圭佑(ACミラン)との鮮やかな連携から左足でゴールを奪った。自身、最終予選3戦連続ゴールは、日本の勝ち点3獲得に向けて大きな一歩になるはずだった。
しかし、悪夢は後半6分に待っていた。オーストラリアの左サイドから入ったクロスがファーサイドに流れると、全力で戻ってきた原口は相手FWトミ・ユリッチと接触。PKの判定を受けてしまった。
「止まれなかった――」
原口はこのプレーを無念そうにつぶやいた。
「あれはPKだと思いますし、僕が止まれなかった。危ないと思って戻ったんですけど、結果的に……。僕のせいかなと思います。僕が、何とか止まるしかなかった。今日のジャッジ的に、並行で横からぶつかってもファウルになることが多かったので、なおさら気を付けなくてはいけなかった」