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マンUが今季終了後のアジアツアーを検討 今季減収の穴埋めに?
中東でミランとの親善試合も計画か
マンチェスター・ユナイテッドが今季の欧州カップ戦出場権を逃したことによる大減収を補填するために、今季終了後にアジアツアーの準備を進めていると現地メディアが報じている。英地元紙「デイリーテレグラフ」が「欧州カップ戦欠場の衝撃を公表準備中のマンチェスター・ユナイテッドが、極東ツアーを検討」との見出しで特集している。
マンチェスター・Uは昨季と比べて3800万から4800万ポンド(約70億~87億円)の減収を見込んでいるという。デイビッド・モイーズ元監督が率いた昨季は7位で終了。その影響で欧州カップ戦の放映権料や入場料収入がないことが減収の大きな要因とされている。さらに今季リーグカップ初戦で3部MKドンズに0-4で惨敗し、敗退したことも大きなダメージとなっている。
この損失を埋めるために、マンチェスター・Uは来年1月に同じく今季欧州のカップ戦の出場権を持たないACミランと中東で親善試合を行う計画を進めているという。日程面での調整が難しいが、実現すれば、300万ポンド(約5億5000万円)の収益が生まれるとクラブ側は試算しているようだ。
また記事では、クラブ側がさらなる増収が期待されるアジアツアーを計画していると伝えている。だが、来夏に南米選手権がチリで行われるために、今季英国史上最高額の移籍金で加入したアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアやモナコから期限付き移籍で加入しているコロンビア代表FWラダメル・ファルカオらスター選手が欠場濃厚。アジアツアーで目玉となったはずの日本代表MF香川真司もすでにクラブを去っている。
今夏の大補強にも関わらず、ルイス・ファン・ハール監督の戦術浸透に時間を擁する一方、故障者も続出し、現在7位と苦闘する名門。ラテンのスター選手が不在となる中、現状のブランド力で、どの程度アジアツアーで収益を上げることができるのか。ファン・ハール体制で巻き返しを図る名門の今後の動向が注目される。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images