岡山学芸館が初の決勝進出! “V候補”神村学園と乱打戦、PK戦を制す…3年生MFが同点スーパーミドル弾
両校とも初の決勝進出を懸け、国立決戦のベスト4で対戦
第101回全国高校サッカー選手権は1月7日に国立競技場で準決勝が行われ、第1試合では岡山学芸館(岡山)が神村学園(鹿児島)に3-3からのPK戦で勝利して決勝進出を決めた。
神村学園は卒業後にドイツ1部ブンデスリーガのボルシアMGへの入団が内定しているFW福田師王とセレッソ大阪入りが内定のMF大迫塁が2枚看板。準々決勝では前回王者の青森山田(青森)を下した。一方の岡山学芸館(岡山)は準々決勝で佐野日大(栃木)に4-0の大勝を収めた勢いに乗って乗り込んだ。
先にスコアを動かしたのは岡山学芸館だった。前半6分、左サイドからの低いクロスに走り込んだMF田口裕真がファーストタッチがズレながらもそのまま持ち込んで早い時間帯でゴールを奪った。
神村学園は今大会の初戦から4試合連続で先制点を与える展開になったが、前半38分にMF金城蓮央が放ったミドルシュートをGKが弾いたところを福田が詰めて同点に追い付いた。最初のシュートの前からゴール前に走り込み始めている得点感覚が光り、1-1の同点で前半を終えた。
後半は互いにゴールを奪い合う展開になった。まずは後半14分、神村学園は中央やや右サイドの20メートル付近でフリーキックを獲得。これを大迫が得意の左足で狙うと、壁に当たってコースが変わったボールはそのままゴールに吸い込まれて勝ち越しゴールになった。しかし後半16分、岡山学芸館は左サイドを突破するとマイナスのラストパスを受けたFW今井拓人が冷静に決め、2-2の同点になった。
すると神村学園は後半24分、右コーナーキックを大迫が蹴り込むとDF中江小次郎が頭で合わせて勝ち越しゴール。しかし4分後、岡山学芸館はMF岡本温叶がペナルティーエリアのすぐ外から左足のミドルシュートを決めて再び同点に。試合はこのまま決着が付かずにPK戦へともつれ込んだ。
今大会1回ずつPK戦を勝利している両者は先攻の岡山学芸館が4人目まで全員成功したのに対し、神村学園は2人目のFW西丸道人がゴールポストに当て、3人目の福田はGK平塚仁がセーブ。PK戦のスコア4-1で岡山学芸館が勝利し、9日に国立競技場で行われる決勝戦にコマを進めた。