浦和スコルジャ新監督、「変えたいポイント」に「ハイプレス増加」を挙げた理由は?

2023シーズンの指揮を執るマチェイ・スコルジャ新監【写真:轡田哲朗】
2023シーズンの指揮を執るマチェイ・スコルジャ新監【写真:轡田哲朗】

ボールを失ったあと、「できるだけ早く取りたい」と説明

 浦和レッズは1月6日に新体制発表会見を行い、マチェイ・スコルジャ新監督は「私が浦和を変えたいと思っているポイントに、ハイプレスを増やしたい」とその哲学の一端を話した。

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 スコルジャ監督はクラブ初のポーランド人指揮官で、ポーランド代表のアシスタントコーチや、自国の強豪クラブであるレフ・ポズナンのほかにU-23UAE代表監督も務めた経験を持つ。土田尚史スポーツ・ダイレクターは「期待するのは、彼の素晴らしい人間性とキャリアをベースに、選手個々の能力を最大限に発揮させてもらい、コレクティブかつアグレッシブに、主導権を握り勝つサッカーを展開してほしいということ」と、新監督について語った。

 スコルジャ監督は「日本での初めての仕事、このクラブで仕事をするのを光栄に思っている」としたうえで、自身のサッカーに関する哲学にあたる部分をこのように触れている。

「前のクラブでも、私の哲学ではいくつかのルールがある。まずはゲームをコントロールしなければいけない。そのためにはポジティブな姿勢と勇敢さが必要。私が浦和を変えたいと思っているポイントに、ハイプレスを増やしたい。ボールを失ったらできるだけ早く取りたい。できれば相手のペナルティーエリア近くで。これを行うためには多くの要素があり、まずはチームに伝えたい。メンタルとフィジカルが非常に重要。それがなければ哲学や戦術は浸透しない」

 このあとに浦和は、沖縄県でトレーニングキャンプを行う予定になっている。指揮官は2月18日のリーグ開幕戦、FC東京戦からの逆算で「6週間のプレシーズンで6つの練習試合を行う」と予定を明かし、「アイデアや哲学を植え付けていきたい。攻撃的なスタイルでゲームを支配したい。選手によっては厳しいものになると思うが、最初の準備のところで発展し、そこに挑めるようにしたい。長いシーズンには良い時も苦しい時もあるがそれもサッカー。ロッカールームで強いメンタルを示すことができるようなチームにすること。(選手には)チームスピリットの重要性の話をした。1試合、1試合、勝利を目指すアプローチのできる雰囲気を作りたい」と、チーム作りの展望を話した。

 浦和は2020年シーズンからの3年計画が昨季で一区切りとなり、継続性を持ちながらも新たなフェーズに入ろうとしている。スコルジャ新監督の言葉からは、昨季まで2シーズンのリカルド・ロドリゲス監督が率いたチームよりは全体にスピード感を持ったサッカーを志向することが予想されるが、どのような仕上がりになっていくのか注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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