高川学園の“失敗トルメンタ”「SNSで大流行」 高校サッカーの珍事に海外注目「500万人が見た」
不発に終わった高川学園「トルメンタ」に海外メディア脚光
第101回全国高校サッカー選手権の3回戦で、高川学園(山口)が披露したトリッキーなフリーキック(FK)に海外メディアが注目。珍セットプレー「トルメンタ」が不発に終わった瞬間が反響を呼んだことを受け「日本のサッカーチームが考えた策が、SNSで大流行した」と脚光を当てている。
高川学園は、4強入りした前回大会で「トルメンタ」(スペイン語で嵐を意味)と名付けられた珍セットプレーを披露。FKやコーナーキックの際、ゴール前付近で複数人が手をつなぎながら輪になって回転し、キッカーの助走に合わせてその輪がほどかれたあと、一斉に散らばる手法で相手のマークを混乱させるトリックセットプレーが大きな反響を呼んだ。
その独特な手法は海外メディアでも取り上げられ、今大会の3回戦・東山(京都)戦で披露された「トルメンタ」も注目の的に。0-2とビハインドで迎えた後半21分、ゴール正面やや左側でフリーキックのチャンスを得た場面で、セットしたボールの前で高川学園の3選手が輪になり回転。2回転ほどしたのちに輪が解けたあと、1人目、2人目がボールをまたいで通過し、3人目のFW山本吟侍が右足で狙うも、シュートは力なく転がり枠外に外れ、失敗に終わった。
不発の瞬間を捉えた映像はSNS上に出回り反響を呼んだなか、ルーマニアのTV局「digisport」は「サッカーに“革命”を起こそうとしたが、見事に失敗し、バイラル化:500万人が見た“企み”」と見出しを打ち、「日本のサッカーチームが考えた策が、SNSで大流行した」と報道。“失敗作”とはいえ、世界から熱視線を浴びた事実が伝えられていた。
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