三笘は「最新のダイヤモンドの1つ」と絶賛 英メディアが特集、唯一の課題を挙げるも「次の成長の一歩」と楽観的

ブライトンの日本代表MF三笘薫【写真:Getty Images】
ブライトンの日本代表MF三笘薫【写真:Getty Images】

データも紹介しつつ、三笘の能力を分析

 イングランド1部ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫の評価がうなぎ上りだ。英メディア「Breaking the lines」は、「ブライトンの攻撃的な日本人ユニコーン」という特集を組み、三笘を分析している。

 現地時間1月3日に行われたプレミアリーグ第19節のエバートン戦で、三笘は左サイドハーフで先発すると先制ゴールを記録してチームの4-1の勝利に貢献。試合後にはマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)にも選出された。三笘は第18節のアーセナル戦(2-4)でも1得点を決めており、これで2試合連続のゴールとなっている。

 この活躍で注目を集めている三笘について英メディア「Breaking the lines」は、近年のブライトンの補強を評価して「最新のダイヤモンドの1つは、25歳の日本代表であるカオル・ミトマだ」と日本人アタッカーをピックアップ。「彼の移籍金である250万ポンド(約4億円)は、ブライトンの移籍戦略に合うものであり、ローリスク・ハイリターンの契約は、わずか18カ月で市場価格が850万ポンド(約13億5000万円)にまで跳ね上がったことで成功していると見える」と報じた。

 そして、三笘がJリーグの川崎フロンターレで育ったことや労働許可証が出なかったことからベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズでプレーしたことを紹介。また、右利きながら左サイドでプレーすること、昨年末のカタール・ワールドカップ(W杯)のスペイン戦(2-1)でMF田中碧(デュッセルドルフ)のゴールをアシストして16強進出に貢献したことも伝えている。

 そのうえで、データをもとに今季のプレーを分析。「守備面についても非常に堅固な選手」として、根拠として「今シーズン、82%(17回中14回)のタックルで成功している」とデータを紹介するとともに、「瞬時に守備から攻撃に転じ、猛烈なスピードとドリブル技術でボールを運ぶことができる」と、シーズンの前半戦で左ウイングバックとして起用された理由になっているとした。

 また、課題として「1つ小さな批判があるのは、自己中心的な側面の欠如だ。彼は自分でシュートを打てる時でもチームメイトにパスを見つけてパスを出すことから、リーグ戦でわずか8本のシュートしか打っていない」と評したが、「だが、これは自信が付き、チーム内での地位がしっかりすれば、次の成長のステップになるだろう」と克服できるものとした。

 最終的な結論として、「三笘はチャレンジに適している以上のものがあり、これまで加入したすべてのクラブでレベルアップを果たしてきた。さらに成長するために、次の論理的な一歩は、多くのゴールを加えることであり、アーセナル戦ではそれをやってのけた」と三笘の成長を認め、「彼はトップクラブのファンを引き付けるビッグネームではないかもしれないが、CLレベルのチームで時間を得られる技術はある。そして、すべてのトップクラブのレーダーに乗っているはずだ」と今後の去就についても言及している。

「2025年で契約は満了となるが、ブライトンは夏の移籍市場前に、これを延長することを考えるだろう。6月に来てもおかしくない将来的な売却のチャンスのために」とさらなるステップアップ移籍の可能性も十分とした。

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