神村学園が前回王者・青森山田を破って準決勝進出 ボルシアMG加入内定のFW福田師王が決勝ゴール
後半20分に福田がエースとして決勝ゴールをマーク
第101回全国高校サッカー選手権は1月4日に各地で準々決勝が行われ、等々力陸上競技場の第2試合では神村学園(鹿児島)が前回王者の青森山田(青森)に2-1の逆転勝ちで準決勝への切符を手にした。
神村学園は卒業後にドイツ1部ブンデスリーガのボルシアMG入りが内定しているFW福田師王とセレッソ大阪入りが内定しているMF大迫塁が注目され、今大会を勝ち上がってきた。一方の青森山田も2試合ともセットプレーからの1ゴールずつながら、勝負強さと堅い守備を見せて8強に進出していた。
その両者はハイレベルで拮抗したゲームを前半から展開した。注目の福田に対して青森山田はDF三橋春希とDF多久島良紀が自由を与えずゴール前の場面を作らせなかった。そして前半34分、敵陣の右サイドでFW小湊絆がボールを奪うとそこから一気にゴール前へと迫り、最後は相手に寄せられながらゴール前でラストパスを受けたMF中山竜之介が蹴り込み、青森山田が1点リードで前半を折り返した。
後半も青森山田の強度の高い守備に苦しめられていた神村学園だが、後半16分にそれを打開した。ゴールキックの場面で大迫が一気にGKの横まで下がってボールを受けて落ち着かせると、正確な縦パスを福田へ。相手を抑え込みながら福田が胸でつなぐと、前半から相手の隙間でボールを上手く引き出していたFW西丸道人がフォローしてそのままペナルティーエリア内まで切り込んで同点ゴールを蹴り込んだ。
さらに4分後の後半20分、神村学園は右サイドに降りてボールを受けた西丸がドリブルで切り込んでシュートを放つと、相手に当たったこぼれ球に反応した福田が押し込んで勝ち越し。残り時間は青森山田が反撃の攻勢を強めたが、エースの勝ち越しゴールを守り切った神村学園が2-1の勝利を収めた。
神村学園は1月7日に国立競技場で行われる準決勝で、等々力陸上競技場の第1試合を勝ち上がった岡山学芸館(岡山)と対戦する。