高川学園の“トルメンタ戦術”に韓国メディアも注目 「漫画のような想像力を実戦で形にした」

高川学園のトリックFKに海外も注目【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
高川学園のトリックFKに海外も注目【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

高校選手権3回戦の東山戦で昨年に続いてトルメンタを披露

 第101回全国高校サッカー選手権の3回戦で、高川学園(山口)が昨年に続いて披露したトリッキーなセットプレー「トルメンタ」が注目を集め、韓国メディアも「漫画のような想像力を実戦で形にした」と伝えている。

 高川学園は、4強入りした前回大会で「トルメンタ」(スペイン語で嵐を意味)と名付けられた珍セットプレーを披露。FKやコーナーキックの際、ゴール前付近で複数人が手をつなぎながら輪になって回転し、キッカーの助走に合わせてその輪がほどかれたあと、一斉に散らばる手法で相手のマークを混乱させる。

 前回大会では実際にこのセットプレーから得点を奪ったシーンが海外メディア上で注目を浴び、各国メディアが続々と報道。その「トルメンタ」が1月2日に行われた今大会の3回戦・東山(京都)戦でも披露された。

 0-2とビハインドで迎えた後半21分、ゴール正面やや左側でフリーキックのチャンスを得ると、セットしたボールの前で高川学園の3選手が輪になり回転。2回転ほどしたのちに輪が解けたあと、1人目、2人目がボールをまたいで通過し、3人目のFW山本吟侍が右足で狙うも、シュートは力なく転がり枠外へ外れた。結果は、無念の3回戦敗退となった。

 韓国放送局「文化放送」は、「カンガンスルレ・サッカー。これは現実?」と見出しを打って特集。カンガンスルレは豊作をもたらすために最初に使用され、韓国の文化的シンボルに発展した古代韓国舞踊で、月夜の下で女性たちが輪になって歌と踊りをするもので、トルメンタがそれを彷彿させると着目したのだ。

「高川学園がカンガンスルレ戦術を使ったのは初めてではない。くるくる回りながら守備を混乱させ、ゴールまで奪ったこともある。今回は相手が予測していて結果は残念だったが、漫画のような想像力を実戦で形にしてみせた」

 トルメンタを実戦で活用していることに、韓国メディアも驚きを覚えたようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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