献身性と“デュエル”の強さが光る唯一の初招集選手 満身創痍のハリルJでチャンスを掴めるか

「チームに徹するプレー」を強調する永木

 唯一の初招集としてロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表メンバーに名を連ねているMF永木亮太(鹿島アントラーズ)は、エゴを捨て「チームに徹する」献身性と、バヒド・ハリルホジッチ監督が強調する“デュエル”の強さで出場機会を掴もうとしている。

 この10月の最終予選2試合で初めて代表メンバーのリストに名を連ねた永木。ハリルジャパンの基本システムである4-2-3-1で出場が考えられるのは「2」のダブルボランチの一角だろう。不動のキャプテンMF長谷部誠(フランクフルト)、正確なパスで攻撃にリズムを与えるレフティーのMF柏木陽介(浦和)、守備が持ち味ながらイラク戦では後半アディショナルタイムの劇的ゴールでチームの救世主となったMF山口蛍(C大阪)など、バリエーション豊かな顔ぶれが揃う激戦区だが、永木は今か今かと出番に備えて力を溜めている。

「自分に求められる役割っていうのは球際だったり、人より走って献身的に動けるっていうところ。それを見せていかなければいけないと思っているので、チャンスが来ればそういうプレーをして、チームに徹するプレーっていうのを自分の中で心がけていければと思います」

 Jリーグの中では屈指のセットプレーの名手として知られ、正確なパスでゲームを作る役割もこなす永木。代表チームではエゴを捨て、指揮官が就任当初から強調してきたデュエルの強さや運動量を生かして「縁の下の力持ち」としての役割でアピールすると誓った。

 

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