プロ12年目で初のハットトリック達成の興梠 「ラッキーでしたね」発言の真意とは?

「みんながつないでくれたもの」と感謝

 このルヴァン杯で3試合4ゴールと爆発している高木との好連携がゴールにつながり、興梠は一瞬の判断でラストパスにつなげた高木に感謝していた。

 そして同38分には、駒井が相手GKと最終ラインの間に流し込んだクロスに飛び込み、この日2点目を決めた。ここでも興梠は「触るだけだったし、駒井から良いボールがきたんで」と、ラストパスの駒井を称えた。攻撃を仕上げたストライカーは「一人で打開できるタイプじゃないので、僕のゴールはみんながつないでくれたもの。感謝したい」と、チームメートへの感謝を繰り返した。

 そして、3点目は後半8分に駒井が獲得したPKをゴール左に流し込んだ。浦和のPKキッカーは普段キャプテンのMF阿部勇樹が務めるが、この日はベンチスタートだった。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督から阿部の次の優先順位として指名されている興梠がスポットに向かった。冷静に蹴り込んだエースは「多分、みんなもハットトリックを取ってほしいと期待してくれたと思う。ラッキーでしたね」と笑顔だった。

 この日の勝利で決勝の相手はガンバ大阪に決まった。組み合わせ上はアウェーチーム扱いになるが、会場は普段のホームである埼玉スタジアムになる。浦和とG大阪は、今年元日の天皇杯決勝、昨季のJリーグチャンピオンシップの準決勝、一昨季は浦和が勝てば優勝が決まるリーグ戦と、近年のタイトルを懸けた場面で何度も対戦した。そして、浦和はことごとくG大阪に敗れてきた歴史がある。

 

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