選手権ベスト8勢揃い! 4試合がPK戦で決着…ここまで大量10得点だった履正社が敗退、準々決勝は前橋育英×大津の好カードが実現
前橋育英との激戦で昌平が敗退、12年ぶりの出場となった国見は青森山田に惜敗
第101回全国高校サッカー選手権は1月2日に各地で3回戦の試合が行われ、ベスト8が出そろった。2試合10得点と爆発していた履正社(大阪)が佐野日大(栃木)にペナルティーキック(PK)戦で敗戦。苦しんだ前回王者の青森山田(青森)やインターハイ制した前橋育英(群馬)ら準々決勝へ進出した。
等々力陸上競技場の第1試合では、卒業後のボルシアMG入りが内定しているFW福田師王らを擁する神村学園(鹿児島)が地元神奈川の日大藤沢と対戦。試合は後半、清水エスパルス入りが内定している198センチの長身FW森重陽介がヘディングで先制点を奪って日大藤沢がリードしたが、神村学園もセットプレーの二次攻撃から追いついた。1-1の同点で突入したペナルティーキック(PK)戦を神村学園が5-3で制して勝ち上がりを決めた。
第2試合では前回王者の青森山田(青森)と、6回優勝で12年ぶりの出場となった国見(長崎)が激突。1-1の同点からもつれ込んだPK戦を青森山田が制し、準々決勝で神村学園との対戦を決めた。
駒沢陸上競技場の第1試合は、2試合で10得点と注目の履正社(大阪)と佐野日大(栃木)が対戦。試合はハーフタイム明けの後半2分に佐野日大が先制するも、後半20分に履正社が同点ゴール。そのまま試合は両チームとも決勝点を奪えなかったが、佐野日大がPK戦を5-4で制して8強入りした。
第2試合は岡山学芸館(岡山)が國學院久我山(東京A)と対戦し、スコアレスからのPK戦を5-3で制して8強入り。佐野日大と準々決勝で対戦する。
県立柏の葉公園総合競技場では、地元千葉の日体大柏と飯塚(福岡)が対戦。前半19分にFWオウイエ・ウイリアムが決めたゴールを守り切った日体大柏が1-0で勝利した。第2試合は東山(京都)が高川学園(山口)に2-0で快勝し、日体大柏と8強で対戦が決まった。
浦和駒場スタジアムでは、第1試合で地元埼玉の昌平と夏のインターハイを制した前橋育英が注目の対決。前半3分に昌平は卒業後のFC東京入りが内定のMF荒井悠汰が先制点を奪ったが、前橋育英は前半13分にFW山本颯太が同点ゴール。後半10分にMF青柳龍次郎がゴールを奪って逆転勝ちで準々決勝への切符をつかんだ。
第2試合では優勝候補にも挙げられる大津(熊本)が日本文理(新潟)に3-0の快勝。前後半それぞれにゴールを奪う強さを見せた。準々決勝では、前橋育英と大津の楽しみなカードが決まった。
2回戦の試合結果は以下のとおり。
神村学園(鹿児島) 1-1(PK5-3) 日大藤沢(神奈川)
青森山田(青森) 1-1(PK4-2) 国見(長崎)
佐野日大(栃木) 1-1(PK5-4) 履正社(大阪)
岡山学芸館(岡山) 0-0(PK5-3) 國學院久我山(東京A)
日体大柏(千葉) 1-0 飯塚(福岡)
東山(京都) 2-0 高川学園(山口)
前橋育英(群馬) 2-1 昌平(埼玉)
大津(熊本) 3-0 日本文理(新潟)