“代表追放”のベンゼマ復帰をグリーズマンが熱望 「フランスは彼がいないことを寂しがっている」

「今回の件は長くなりすぎだ」と擁護

 グリーズマンはベンゼマの代表復帰を熱望しているが、一筋縄ではいかないのが現状だ。元エースはフランス代表の同僚MFマテュー・ヴァルブエナ(リヨン)への恐喝事件に関与したとして、昨年11月に逮捕、起訴された。

 この事件を重く見たフランスサッカー連盟とディディエ・デシャン監督は、ベンゼマの“代表追放”を決断し、EUROにも招集しなかった。この一件を受けてベンゼマは、「彼自身はそうではないと思うが……彼はフランスの人種差別主義者から受けた圧力に屈したんだ」と、デシャン監督を非難する泥沼の様相を呈している。

 それでもグリーズマンは、“恐喝ストライカー”となってしまったベンゼマを信じている模様で、仏テレビ局「RMC」に対しても「連盟はベンゼマに制裁を科し続けるわけではないだろうし、代表の選出対象になるはずだ。僕は人間を永遠に罰する必要はないと思うんだ。個人的には、今回の件は長くなりすぎだと思う」とベンゼマ擁護の姿勢を取っている。

 もしベンゼマが代表復帰してグリーズマンとの“マドリード・コンビ”が結成されれば、欧州屈指の破壊力を誇ることは確かだ。エースの訴えは、連盟と指揮官の心を動かすのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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