前回王者・青森山田が初戦勝利 神村学園は独1部内定FWが躍動…優勝経験校の山梨学院を破り3回戦へ

青森山田や神村学園などが3回戦に進出【画像:FOOTBALL ZONE編集部】
青森山田や神村学園などが3回戦に進出【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

インターハイ王者の前橋育英を含む前評判の高いチームが勝ちあがる

 第101回全国高校サッカー選手権は12月31日に各地で2回戦の試合が行われ、ベスト16が出そろった。前回王者の青森山田(青森)や、卒業後のボルシアMG入りが内定しているFW福田師王を擁する神村学園(鹿児島)、夏のインターハイ王者の前橋育英(群馬)といった前評判の高いチームが勝ち上がった。

 実力校が集まったという評判の神奈川会場では、ニッパツ三ツ沢球技場の第1試合で青森山田が広島皆実(広島)と対戦。セットプレーからDF三橋春希が先制点を奪い、ゲームをコントロールしながら1-0で逃げ切った。また、数々のJリーガーを輩出してきた12年ぶり出場の国見(長崎)は、尚志(福島)とスコアレスでペナルティーキック(PK)戦へ。国見は試合中から好セーブのあったGK今村泰斗が相手の4人目をストップして勝ち上がりを決めた。この両者が3回戦で対戦する。

 また、等々力陸上競技場では第1試合で神村学園が2回の優勝経験を持つ山梨学院(山梨)と対戦。セレッソ大阪入りが内定しているMF大迫類と福田のコンビが存在感を放ち、1-1の前半38分には福田がハーフウェーライン付近からドリブルで40メートルほどを持ち込んでゴール。後半も1点ずつを取り合いながら、神村学園が3-2で競り勝った。第2試合では地元神奈川の日大藤沢と夏のインターハイで4強入りした米子北(鳥取)が対戦。1点ビハインドの後半にロングスローから2点を奪った日大藤沢が2-1逆転勝ちし、神村学園との対戦が決まった。

 味の素フィールド西が丘の第1試合は佐野日大(栃木)が奈良育英(奈良)に1-0で勝利。第2試合は履正社(大阪)が盛岡商(岩手)に6-0で大勝した。駒沢陸上競技場では第1試合に岡山学芸館(岡山)が鹿島学園(茨城)に3-2で競り勝ち、第2試合は國學院久我山(東京A)が近大和歌山(和歌山)に3-1で勝利。両会場の勝ち上がりチームがそれぞれ3回戦で顔を合わせる。

 ゼットエーオリプリスタジアムでは、第1試合で昨年度大会にセットプレーで話題を呼んだ高川学園(山口)が富山第一(富山)に2-0で快勝。第2試合では日本代表MF鎌田大地の出身校としても知られる東山(京都)が聖和学園(宮城)に4-0で勝利した。柏の葉公園総合競技場では、第1試合で地元千葉の日体大柏が丸岡(福井)に2-0で勝利し、第2試合では飯塚(福岡)が名桜(秋田)に1-0で勝利。こちらも、両会場の突破チームが3回戦で激突する。

 NACK5スタジアム大宮では、第1試合で地元埼玉の昌平が近江(滋賀)と対戦し、1-1の同点からラスト2分で2点を奪って3-1の勝利。第2試合では夏の王者として出場する前橋育英が6得点のゴールラッシュで四学香川西(香川)に6-1で勝利。この両者が対戦するゲームは、3回戦の中でも屈指の好カードと言えそうだ。

 また、浦和駒場スタジアムでは第1試合で日本文理(新潟)が28日の開幕戦に勝利していた成立学園(東京B)に1-0で勝利し、第2試合は優勝候補の一角と評判の大津(熊本)が浜松開誠館(静岡)に0-1のビハインドから後半アディショナルタイムに決めた同点劇で持ち込んだPK戦を制して勝ち上がり。これで16強が出そろった。

 ベスト8を懸けて戦う3回戦は来年1月2日に4会場で行われる。その後、4日の準々決勝を経て、7日の準決勝と9日の決勝戦は国立競技場で開催される。

 2回戦の試合結果は以下のとおり。

青森山田(青森) 1-0 広島皆実(広島)
国見(長崎) 0-0(PK4-3) 尚志(福島)
神村学園(鹿児島) 3-2 山梨学院(山梨)
日大藤沢(神奈川) 2-1 米子北(鳥取)
佐野日大(栃木) 1-0 奈良育英(奈良)
履正社(大阪) 6-0 盛岡商(岩手)
岡山学芸館(岡山) 3-2 鹿島学園(茨城)
國學院久我山(東京A) 3-1 近大和歌山(和歌山)
高川学園(山口) 2-0 富山第一(富山)
東山(京都) 4-0 聖和学園(宮城)
日体大柏(千葉) 2-0 丸岡(福井)
飯塚(福岡) 1-0 名桜(秋田)
昌平(埼玉) 3-1 近江(滋賀)
前橋育英(群馬) 6-1 四学香川西(香川)
日本文理(新潟) 1-0 成立学園(東京B)
大津(熊本) 1-1(PK4-3) 浜松開誠館(静岡)

(FOOTBALL ZONE編集部)



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