前回王者・青森山田が順当に3回戦へ 高さ生かしたFKから決勝弾…集中した守備で広島皆実“健闘”も1-0で下す

青森山田が3回戦へ【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
青森山田が3回戦へ【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

後半5分に得たFKを得点につなげる

 第101回全国高校サッカー選手権の2回戦が12月31日に行われ、ニッパツ三ツ沢球技場で青森山田(青森)と広島皆実(広島)が激突。前回王者の青森山田が粘り強さを見せ、1-0で3回戦へと進んだ。

 序盤からディフェンディングチャンピオンの青森山田が攻勢に出るなか、前半4分に左サイドで早速フリーキック(FK)のチャンスを得るとMF芝田玲が放ったボールのこぼれ球を最後はMF小栁一斗がシュートを放つも惜しくもゴールとはならない。

 同8分には青森山田MF奈良岡健心が右サイドでキープし、相手をかわすとゴールへ向かう鋭いクロスを供給。これはGK沖野嘉紘がセーブするも、MF奈良岡健心のロングスローなど、多彩な攻撃で広島皆実ゴールを脅かしていく。

 逆に広島皆実はセカンドボールを拾う回数を徐々に増やしていくと、少しずつリズムを作り出す。同10分、前線でボールを拾った広島皆実は右サイドから意表を突いた縦パスをペナルティーエリアに送り、反応した快速FW藤井永遠がシュート。GKの好セーブで弾かれた。一連の流れはオフサイドだったが、質の高い攻撃を見せる。

 その後は最後のところで持ち込ませない広島皆実が主導権を握り始める。同30分には藤井が前線にドリブルで仕掛けると、会場が沸く場面もあった。

 エンド変わって後半は、より攻撃を強める青森山田が早速チャンスをものにする。同5分に左サイドでFKを獲得すると、芝田のキックをFW小湊絆が頭で逸らしてファーで待っていたDF三橋春希が押し込んで前回王者が先制に成功した。

 反撃に出たい広島皆実だが、勢いに乗る青森山田と拮抗した試合展開に。後半20分には交代で入ったMF高良幸之介が遠目からロングシュートを放つも枠の外。広島皆実は同22分に10番FW藤井颯天を投入し、攻撃の姿勢を強めていく。

 26分には広島皆実DF竹本大雅が足をつる場面もあったが、青森山田の選手が伸ばすシーンも。しかしその後もボールを保持し、リードを守り切った青森山田が1-0で次戦へと駒を進めた。

 その青森山田は、尚志(福島)対国見(長崎)の勝者と2023年1月2日の3回戦で対戦する。

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