W杯ベスト16の日本、元指揮官ザッケローニ氏から見た変化 「私の時代にはもっと勇敢だった」

ザッケローニ氏が現在の日本代表に言及【写真:Getty Images】
ザッケローニ氏が現在の日本代表に言及【写真:Getty Images】

イタリア紙のインタビューで回答

 2010年から14年まで日本代表の監督を務めたアルベルト・ザッケローニ氏は、カタール・ワールドカップ(W杯)でも現地を訪れ観戦していた。そんな元日本代表監督が、海外メディアのインタビューで今の代表の印象について語っている。

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 現在は国際サッカー連盟(FIFA)の技術研究グループの一員として活動しているザッケローニ氏。“ザック”の愛称で知られる名将は、ウディネーゼ時代に3-4-3の攻撃的システムで名を馳せ、ACミランやインテル、ユベントスなど数多くの名門クラブで指揮を執ってきた。

 日本では2010年南アフリカW杯を終了後に監督に就任し、翌年のアジアカップ優勝に導くなど14年までの約4年間、日本サッカーの成長に携わっている。

 そんなザッケローニ氏がイタリア紙「la Repubblica」のインタビューに登場。「ザックの日本には何が残っているか?」と質問が飛ぶと、「教え子は少数しか(代表に)残っていない。精神面でも変化が生じている」と自身が率いていた頃との違いについて語った。

 ザッケローニ氏は現在の日本の特徴について「彼らはクオリティーを持ちながら低い位置で守備をした」ときっぱりと言い放ち、「私の時代にはよりチャレンジングだった」と比較。「ほかにも、メッシのいるアルゼンチンには親善試合で勝った」と就任初年度のキリンチャレンジカップ2010でアルゼンチンを1-0で下した試合を引き合いに出した。

 そうしたなか、「我々はアジアカップで優勝し、吉田麻也、長谷部誠、酒井宏樹、岡崎慎司などの選手がヨーロッパに飛び立って行った。その多くがブンデスリーガで活躍したんだ」と選手の躍進を喜び、「日本人とドイツ人は似ている。神経質であり真面目で、信頼できる」とその性格の類似性から、ドイツでの成功者が多い理由だと持論を語った。

 今回のカタール大会でも日本に注目していたと明かしたザッケローニ氏。4年間継続したザックジャパンは、海外移籍で成功を収めた選手が多く輩出され始めた時期でもある。そんな魅力的なタレントを擁した日本代表に、ザッケローニ氏も思いを馳せる瞬間があったのかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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