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佐藤隆治レフェリーの物議ジャッジ、マレーシア協会が提訴 東南アジア選手権のPK判定に「不公平があった」
ベトナム戦のPKジャッジ巡り非難殺到
東南アジアサッカー選手権のベトナム代表対マレーシア代表(3-0)でのPK判定を巡り、マレーシアサッカー協会はこの試合を裁いた日本人レフェリー佐藤隆治主審のジャッジを不服として、ASEANサッカー連盟に意見書を提出したことを発表。現地メディアは「不公平があったと強く信じている」として、同国協会の動向に注目している。
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判定に対する不満の声が相次いだのは、ベトナムが1-0でリードして迎えた後半14分のシーンだ。マレーシア陣内の左サイドでベトナムとマレーシアの選手がボールを競り合った勢いで両者はピッチ外へ。マレーシアDFアザム・アズミがピッチ内へ戻ると、佐藤主審が笛を鳴らし試合は中断した。
その後、ベトナム側へPKが与えられるとともにマレーシアDFアズミが一発レッドで退場処分に。マレーシアの選手たちはこの判定を不服とし審判団に対し抗議したもののジャッジは覆らず、ベトナムがこのPKを決めて、2-0とリードを広げた。
該当シーンではベトナムDFドゥオン・バン・ハオがタックルを仕掛けてもつれるような形になっていたため、ベトナム側の反則のようにも見える。しかし佐藤主審は、ゴールライン外でマレーシアDFアズミがベトナムDFバン・ハオに対しはたらいた乱暴行為を重く見た。
競技ルール第14条には「競技者が自分のペナルティーエリア内で、または第12条および第13条に規定されるプレーの一環として競技のフィールド外に出て、直接フリーキックとなる反則を行ったとき、ペナルティーキックが与えられる。ペナルティーキックから直接得点することができる」とも明記されており、佐藤主審のジャッジは正当なものだったとも言える。
しかし試合後、この判定がマレーシア側へ不利益にはたらいたと捉えられ、物議に発展。SNS上で多数の批判コメントが殺到する事態に発展したなか、同国サッカー協会はASEANサッカー連盟に意見書を提出したことを発表。現地メディア「ニュー・ストレーツ・タイムズ」では「マレーシアが日本の審判を不服として提訴」との見出しでこの動向に触れられ、「FAM(マレーシアサッカー協会)は、マレーシアチームに不公平があったと強く信じている」と伝えている。
記事では同国サッカー協会事務局長・ヌール・アズマン・ラーマン氏のコメントも紹介。「この決定を覆せないが、公式文書が出されれば、佐藤氏のパフォーマンスは見直され、マレーシアの試合には帯同しない可能性があると理解している」と述べたといい、PKジャッジを巡る余波が拡大していた。