盛岡商MF月折隼斗、“スーパーサブ起用”にショックも…1G1Aを生んだ「期待」への思い
「絶対自分で結果を求めていきたい」
月折は、後半23分のFW原田優汰の逆転ゴールをアシスト。DF宮部賢治郎からのロングフィードを上手くキープして、2点目を狙うシュートがアシストになったと苦笑いする。
「自分は結構キープ力があるとは思ってるので。賢次郎くん(宮部賢治郎)からは結構いいボールがきて。粘り強く、セカンドボールっていうか、相手にクリアされないようにボールに行って、それで自分のところに落ちて。そこでやっぱ一回冷静になって。切り返して、あれはシュートを狙ったんですけど。それがいい形になって、原田選手(原田優汰)が決めてくれたので、良かったです」
1ゴール1アシストの活躍は中田監督に対するアピールになったはずだが、それはそれとして月折は冷静に履正社戦を見据えていた。
「次の履正社で先発するか途中出場かはまだ分かんないんですけど、どっちにしろ、絶対自分で結果を求めていきたいし、まずチームのために走って、ちゃんと貢献できればなと思っています」
そして、ジャイアントキリングを起こしたいと力強かった。
「次は履正社で、相手はやっぱり周りから見たら絶対自分たちより格上で。Jの内定者もいて、難しい相手になると思うんですけど。しっかりそこで焦れないで、ちゃんと自分たちの持ち味である、堅い守備っていうか、粘り強いサッカーをして、チャンスは絶対どこかで来ると思うので。そこで、絶対に決めきって、ジャイアントキリングを起こしたいと思います」
江藤高志
えとう・たかし/大分県出身。サッカーライター特異地の中津市に生まれ育つ。1999年のコパ・アメリカ、パラグアイ大会観戦を機にサッカーライターに転身。当時、大分トリニータを率いていた石崎信弘氏の新天地である川崎フロンターレの取材を2001年のシーズン途中から開始した。その後、04年にJ’s GOALの川崎担当記者に就任。15年からはフロンターレ専門Webマガジンの『川崎フットボールアディクト』を開設し、編集長として運営を続けている。