「森保監督の再契約に中国は反省」 同じアジア勢の指揮官事情に反応した理由は?
中国はW杯出場が叶わず、近年は監督を複数回交代
日本サッカー協会は12月28日に都内で日本代表の監督発表記者会見を行い、カタール・ワールドカップ(W杯)で日本代表の指揮を執った森保一監督と新たに2026年W杯までの契約に合意したことを発表した。W杯アジア最終予選で日本と対戦した中国では、自国の監督人事についてネガティブな反応が起こっている。
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森保監督は2018年ロシアW杯後から日本代表の指揮を執り、日本人監督として初めて就任から4年間をかけてチーム作りを行い、カタールW杯予選を突破。そのまま、本大会に挑んだ。W杯では、過去に優勝経験のあるドイツ代表、スペイン代表を撃破し、グループEを首位通過に導いた。惜しくもラウンド16でクロアチア代表にペナルティーキック(PK)戦で敗れたが、世界を驚かせる結果を残すとともに世界最高峰の舞台で評価を高めた。日本代表の監督を同一人物がW杯後も継続するのは初となる。
韓国のスポーツ・芸能専門サイト「スターニュース」は、「我々は世論で監督をクビにしたのに…日本の森保監督の再契約に中国は反省」と見出しを打ち、中国での反応を伝えている。
「中国では『ネット民の声が大きくなるやいなや監督を解任した中国とは大きな違いがある』というコメントもあった。中国は2018年のロシアW杯進出のためにマルチェロ・リッピー監督を招聘したが、本大会に出場できず、結局、2019年にファビオ・カンナバーロが就任した。しかし、カンナバーロはたった2試合を指揮したのち、リ・ティエ監督に席を譲った。中国は日韓W杯で本大会に初めて出場したが、それ以降はその舞台に立てていない。支援策もなく、同じ韓国と日本を見守らなくてはならない」
中国は昨年12月にリ・ティエ監督も退任し、リ・シャオペン監督に代わるなど、指揮官が定まらないのも課題の1つとなっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)